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成る程。では、お互い不干渉といきましょう。  作者: 夏月 海桜
初めての学園生活を送る2度目の人生
66/400

2度目。ーー諸々の問題を見なかった事にしたいんですけど。・1

諸事情により、全ての作品の感想欄とレビュー欄を閉じる事にしました。ですので、本作も完結後に感想欄を開ける事はしません。申し訳ないのですがご了承願います。

あれから時が経ち。お兄様とお姉様は長期休暇が終わって学園に戻られました。同時にお兄様には隣国に留学する事を伝え、お姉様には何も話しませんでした。話すとややこしくなる予感しかしなかったので。


お父様・お母様・お兄様とロイスが私の考えに同調して下さったので、お姉様には内緒です。どのみち入学後には私が居ない事に気付くでしょうし。お父様は早速国王陛下並びに国の重鎮方に私が隣国へ留学する旨を話して承諾を得てくれました。


国王陛下も王家の影が囚われていた事を危惧して、表向きの使者を隣国へ出そうか考えていたらしいです。要するに影ではなく正々堂々と使者を送って表面上でもいいから隣国の状況を確認したい、ということなのでしょう。私が留学するのであれば、それに乗じてお父様に内情を探って欲しい、と依頼を受けたそうです。


まぁ留学するに辺り一度は私の“父”として学園に挨拶に出向く必要は有りますものね。私が一応我が国代表なので学園長に挨拶くらいは、お父様もする必要があるのです。ついでにドナンテル第一王子殿下とノクシオ第二王子殿下の様子を窺うように、命じられてもいるようです。その辺は私自身も動くつもりですのでお父様の邪魔にならないようにしますわ。


取り敢えず、留学の許可が出ましたので、私は我が家と隣国の学園との間を行ったり来たりしていました。寮生活を送るにあたり必要な物を準備したり部屋を整えたり……。その間に私の護衛が私の安全を図る為、という名目の元で隣国の学園周辺やら王都全体を歩き回る事は咎め立てしませんわ。ーーええ、私の安全のためですもの。


そんなわけで私の護衛という名の影が3名。色々と探ってますわ。


私が隣国の学園に入学するまで、残り1ヶ月。相変わらずドナンテル第一王子殿下とノクシオ第二王子殿下は常に共に行動しているようです。要するに軟禁生活が変わらないということ。さて。コッネリ公爵は一体何を企んでいるのでしょうか。まぁ真正面から尋ねたって交わされる事くらい予想がつきますので尋ねませんが。あの公爵サマは余程決定的な証拠でも提示しない限り突っぱねるでしょうからね。


それにしても。

ーーもう何が何やら分かりませんわ……。


結局のところ。ガリアとアレジに命じたロズベル様の行方について、ですが。ロズベル様はヴィジェスト殿下の近くには居ませんでした。正確に言えばどうやらヴィジェスト殿下の乳母をされていた子爵夫人は、ヴィジェスト殿下が5〜6歳の頃にそのお役目を解任されたそうです。理由としては、乳母の役目は終わりヴィジェスト殿下も本格的な王子教育が始まるため、乳母がいる必要が無いから、という事で。


役目を全うした子爵夫人にはそれなりの報酬が王家は支払って、下がらせたとか。という事で結果的にロズベル様もヴィジェスト殿下の側から居なくなっていた、という事でした。


……これで隣国の自称・ヒロインさんが本物か偽者かは分からなくなりました。

お読み頂きまして、ありがとうございました。

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