2度目。ーー婚約者候補者達とのバトルII・6(ドナンテル&ノクシオ編)
すみません。本日も遅れました。
さて。腹黒……もとい、とてもカシコイ、ノクシオ殿下が上手く父である陛下を丸め込み……もとい、説得したようで、競い合いの日程や場所・内容が翌日には決まりました。……早くない?
兎にも角にも決まったのは確かで、国内は言うに及ばず国外にも発表したので、これを機に……とばかりにこの国の男爵位以上の貴族令嬢と周辺国の王女・高位貴族令嬢が名乗りを上げているそうです。あ。発表により周辺国は公爵・侯爵令嬢までだそうです。……私? 爵位は伯爵でも辺境伯ですからね。侯爵と同等地位にあるので、問題無いですよ。というか、辺境“伯”である事を盾に辞退しようと1度は思ったんですけどね。
一応、筆頭婚約者候補者の私が、それは許されないじゃないですか。
コッネリ公爵に一矢報いるためにも、かなり魅力的な手を振り払いましたよ。本当、その可能性とお別れするのが悲しかったです。自分で言い出したわけじゃなければ、そして“筆頭”の座に居なければ、その魅力的な案とお別れなんかしなかったんですけどねー。はぁ残念。
さて。公平さを期すために、私は暫く殿下方と昼食はご一緒しない事にしました。私の提案にゴネていた殿下方でしたが、公平さを期すためです! と言ってあげたら渋々退いてました。だってねぇ……殿下方と一緒にいて不正だと言われたら、私の立つ瀬が無いですよね。これっぽっちも不正なんぞしていなくても、そうやって相手を貶めるのは貴族の常套手段ですからねー。降り掛かる火の粉はさっさと振り払いたいくせに対岸の火事は寧ろ見物していたいのが貴族ですもんね。あら。これって前世で言う野次馬じゃないですか。そうか。野次馬か。納得。
高みの見物は貴族の楽しみ。
ここぞと言う時に足を引っ張るのが貴族らしさ。
そう考えると貴族って野次馬より質が悪い。尤もその貴族に私も入りますけどねー。貴族らしくはないですけどね。
そんなこんなで、殿下方と昼食を共にしないことでヤソト子爵令嬢始めとした皆さまとご一緒出来ました。やっぱり女の子同士アレコレとお話は楽しいですね。
ついでに以前、ボレノー様と約束した課題もこなしました。いやぁさすがボレノー様。優秀でした。あっという間に実験・結果・考察・まとめをやってくださいました。助かりました。他の課題も共同はボレノー様とやる時はあっという間に片付きましたよ。自力でやらねばならないのも、きちんと頑張りましたけどね。
そして何より、殿下方と昼食は取れないものの、殿下方から命じられた侍女さんが私に刺繍を教えてくれるようになって練習は捗ってます。上手くなっているかは別ですが。
デボラを始めとした辺境伯家の侍女やメイドも教えてくれようとしたんですけどね。なかなか上手くいかなかったのでした。
そんなこんなで、日々は過ぎて、とうとう競い合いの日を迎える事になりました。
やっぱりストックがつくれなかったので、明日からは午後更新の可能性が高くなります。……いや、夜かも。毎日更新だけは頑張ります。




