表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
成る程。では、お互い不干渉といきましょう。  作者: 夏月 海桜
学園生活2年目は婚約者候補者とのガチバトル⁉︎2
154/400

2度目。ーー久々に皆様のお顔を拝見しました。・6

「……分かりました。いいでしょう。但し、こちらも条件が有ります」


「なんだろう」


「一つ、どんな些細なものでもコッネリ公爵の情報を下さること。私は先程勘違いしたようにコッネリ公爵に娘が居るとは知っていても、名前も知らないので。調べさせてはいますが、かなり警戒心が強いでしょう?」


「そうだな。伯父は警戒心が強い」


「ですから、何でもコッネリ公爵の情報をください。それからもう一つ。たとえコッネリ公爵が弱っていて好機、という時期が来ても、あなた方親子で突っ走らないで下さいませ」


「分かった。約束は守ろう」


「それでしたら手を組みますわ。取り敢えず、今日はここまででしょうね」


これ以上、私の部屋で話していても、2歳上の子爵令嬢と私にどんな接点が……などと要らぬ噂を立てられても厄介ですし、コッネリ公爵に変に警戒されてもまた厄介です。先程のご令嬢方の件で話を伺った、程度ならばこの辺が妥当でしょう。最後に私付きの侍女であるデボラを紹介して、何か連絡が有るなら、デボラを通してもらう事も伝えました。


これで、一応ラピスリア様との話は終わりですね。さて。私にその気は全く無かったものの、ドナンテル殿下とノクシオ殿下にご挨拶も出来ましたし、後はまぁ進級式を待つばかりですかしら?

ーーあ。そういうわけにはいかなかったですわね。お一人忘れていました。ジュスト・ボレノー様の存在を。まぁ学園が完全に再開してからで宜しいですね。あの方もご苦労な事です。ヴィジェスト殿下の側近だからとはいえ、本当にいらっしゃるかどうか判らないロズベル様探しにこの国まで留学されているんですものね。


ああ、でも。私も協力した方が良いかもしれません。ロズベル様の噂を耳にしていたわけですし、ヴィジェスト殿下からも噂があったら聞きたい、と言われていたわけですし。それに……。


そう、それに、何故、2度目はあの方はヴィジェスト殿下よりも、そして私よりも、年上なのか。あの方に2度目の記憶があるのか。あの方は何故、この国に来たのか。ヴィジェスト殿下が居ないと判った時点で、国が違う事に気付いていないのか。


様々な疑問があの方には有るのです。


それを私は聞いてみたいですわね。1度目は、あれほどロズベル様と相思相愛の仲だったヴィジェスト殿下の変わりようも気になりますけど。やはりロズベル様の言動の奇異さの方が気になってしまいますわ。


あら……そういえば、ラピスリア様って2歳上でしたわね。という事は、今回のロズベル様と同い年じゃありませんか! もしかして、尋ねればご存知やも⁉︎ これは、コッネリ公爵に関する事だけでなく、ロズベル様に関しても前進しそうですわね!


となると、ボレノー様とラピスリア様を会わせてみる必要も有るかもしれません。ロズベル様に関して。それと、殿下方共会わせた方が良いかもしれませんね。あの2人もコッネリ公爵には煮湯を飲まされているから、何とかしたいはずですものね。ラピスリア様という協力者の存在は大きいかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ