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成る程。では、お互い不干渉といきましょう。  作者: 夏月 海桜
学園生活2年目は婚約者候補者とのガチバトル⁉︎
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2度目。ーーだから、反省の意味とはなんでしょうねぇ?意味を考えて実行してくれ。・4

アンケート協力ありがとうございました。

お読み頂きまして、ありがとうございます。

「では、今度は私とキャスベルの番ね」


お母様。何故そんなに張り切るんでしょうね……。取り敢えずお父様を使い物にならなくなるので張り切るのはやめて下さい。


「お母様。決意が固いのは分かりました。ちなみにお姉様の了承を得ていらっしゃいますか?」


私が尋ねるとお母様は「いいえ」と首を振ります。ですよね。お姉様、驚いてますものね。


「でもね、これくらいの事をやらないとキャスは理解しないと思うのよ」


そうでしょうねぇ。お姉様、未だにバートンが鉱夫になる、と決めた事がショックみたいですしね……。


「では、こうしませんか? お母様は他所から嫁いで来られた。お姉様は病弱だった。故にお2人共、辺境領地に生きる者としての訓練を受けていない。お兄様・私・ロイスが行った野外訓練をお2人が受ける。これは2人で協力しあう必要があります。分かりますか? 協力しあうんです。娘として母に甘える事も母として娘を甘やかす事も出来ません。というか、そんな事をやっていた日には死にます。それだけ過酷ですが、修道院に入って一生を終えるよりも余程達成感は味わえます」


そしてお姉様の我儘も直るでしょうね。何しろ我儘を言ってる場合じゃないので。お母様が考えていらっしゃる間にお父様が復活された。一生修道院に入られるより、過酷とはいえ自分の目の前で野外訓練を受けてもらう方が、気持ち的には良いですもんね。


「修道院に入った方が私とキャスベルにとって良いのではなくて?」


「修道院に入っても良いかもしれませんが、野外訓練を3日やれば人生観変わります。もちろん、お父様は見守って下さいますが、見守るだけ。手出しはしないので、本当に2人だけで何とかする必要があります。お兄様は先に野外訓練を経験していたので、私とロイスが野外訓練を受ける時に率先して動いてくれましたが、お母様とお姉様はサポートしてくれる人が居ない中でやるなら、3日でも相当堪えますよ。どうします?」


「やるわ。キャス、あなたはどうしますか?」


「やります。ケイトリンに出来たなら私だって出来るはずだし、一生修道院に入る事を考えれば、3日くらい大したことないですもの」


あ、どうしてか、お姉様の考えが見透せました。お姉様、たった3日でしょう? しかもお母様と2人。簡単だわ! といったところでしょうけど……。お姉様、解ってますかね。野外訓練は夜もぶっ通しなんだから、寝床の確保や食糧の調達・食事の準備に焚き火を絶やさないように交代で見張る、とか……色々あるから簡単じゃないですよ? 昼夜問わず森から出て来る獣に警戒しなくちゃですしね。


辺境領は隣国と接しているから、隣国の兵士が紛れ込んで来る事もありますし。そういう時はどうするかも考えなくてはならないし。やる事いっぱいありますよ? 辺境領地って面倒くさいんですよね……地理的に。平地の部分は隣国と接しているから、隣国に警戒しなくちゃだし、森がある部分は獣の襲撃に警戒しなくちゃだし。領地の半分くらいが森とか、言葉にすると簡単だけど、実際に見て森の中に入ると昼でも怖いし。正直なところ、辺境伯の妻として務めて来たお母様はまだしも、お姉様はガチ泣きするレベルじゃないかな……。


私も獣の命を初めて奪った時は、吐瀉しましたよ。命の重みを嫌でも理解しましたし。……前回のケイトリンの人生では10歳で城に行ったから、野外訓練を受けていなかったけど、人と戦う訓練は受けていても、本当の意味で命の重みを知らなかったなぁ……と野外訓練を経験してしみじみしたのも、良い思い出ですね。

結果は活動報告【アンケート集計結果】にて掲載されています。結果発表見なくても分かっていらっしゃるかもしれませんが……一応発表しておきます。また年末年始の執筆予定も掲載します。

気になる方はご確認をお願いします。

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