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成る程。では、お互い不干渉といきましょう。  作者: 夏月 海桜
学園生活2年目は婚約者候補者とのガチバトル⁉︎
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2度目。ーーだから、反省の意味とはなんでしょうねぇ?意味を考えて実行してくれ。・3

いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。

「修道院⁉︎」


お姉様が声を上げ、お父様・お兄様・私・ロイスも驚いてマジマジとお母様を見てしまいます。お母様は、私達に軽く微笑まれてから、その胸の裡を語られました。


「ええ。そうです。実家に帰っても肩身の狭い思いをしますし、セイスルート家の籍を……貴族籍を離れても、平民と同じ生活が出来るとは思えません。それに、キャスベル。あなたと一緒だとあなたはいつまでも私に甘える。私もあなたを甘やかしてしまう。それでは、私達の歪んでしまった母娘関係が正しいものにならない。ですから離れ離れになるのが一番でしょう。あなたが学園に通って、私達が離れたのに、あなたは変わらない。それならば、私もあなたから距離を取る必要があります」


決意は分かるんだけど、飛躍し過ぎてどう突っ込めば良いやら。お父様は……あ、思考停止してる。お父様、お母様に甘いだけあって物凄くお母様のこと大好きですもんね。修道院なんて入られたら二度と会えないようなものですもんね。……いや面会は出来るけど、戻って来てもらえないですからね。お兄様とロイスはどうでしょう? あ。ロイスも同じく思考停止ですね。お兄様は、考えてはいるみたいですけど、何をどう言えばいいのか分からない感じですか。私と視線がバチッと合った瞬間、泣きそうな顔をします。ーーいや、そんな顔をしないで下さい、お兄様。


取り敢えず……私が仕切り直しをすれば良いんですかね? 困った男共ですね。


「お母様。取り敢えず、修道院の件は一旦置いといてもらっていいですか? いきなり言われても、お姉様だけじゃなく、お父様筆頭に家族皆が困惑しています。それに、そういった大切な事だからこそ、きちんと話し合わなくては。お母様の覚悟は大事ですし、そのお気持ちは尊重致しますけれど」


「……あ、そうね。ごめんなさい、ケイト。つい気持ちが先走ってしまって」


「はい。お母様の決意の固さは充分に理解しました。でも話を戻すようで悪いですが、バートンの件です。お父様、バートンは自分から罰の変更を申し立てたわけですよね? それを了承されたのなら、バートンは重い罰を自らに課したはずです。違いますか?」


私が静かにお父様を促せば、お父様はハッとした顔になりました。あ、思考停止解除されました? そして、私の話を聞いていました?


「あ、ああ。ええと」


「お父様、バートンはなんと?」


あ、やっぱり聞いていなかったですね。もう一度私が尋ねると、お父様はようやく思い出したように咳払いをしてから話を戻しました。


「バートンは、鉱夫になる、と」


鉱夫……。それは、辺境の領地であるここら辺一帯ではなく、国の最北端にある鉱山の人夫になる事を示します。タータント国は比較的暖かい土地柄ですが、最北端はかなり寒いです。北だから、というわけでなく、寒い土地なんですよね。一年中霜が降りているような土地です。日本みたいに四季がある国ではないですが、さすが異世界と言うべきか。最北端は一年中霜が降りているような土地ですが、最南端は一年中花が咲き乱れます。暑さに弱い花は咲かないですけど。寒暖差激しいですが、そういう土地なのだ、としか言いようが無いのです。


そして国の鉱山は何故か最北端の土地に集中しているので、鉱夫イコール最北端の土地というわけです。国の法に則って裁かれたそれなりに重い罪を犯した人が行く事が多いです。バートンが自分の罪をそれだけ重いと反省しているのかは分かりませんが、まあそれならお父様が了承するのも頷けます。


「では、いつから?」


私の問いにお父様は「明日」と答えられました。お姉様は相当ショックみたいですが、いい加減に現実を見てもらいたいものです。お兄様とロイスは静かに頷き了承しました。お母様は、バートンの話は終わったのだから今度は私ね! とでも言いたそうな顔をしています。やれやれ。さて、お母様の発言をどう対応しましょうか。

活動報告のアンケートの件ですが、アンケートゼロだったので、そんな余計なことをしないで本編を更新して欲しいってことかなぁ。と思いまして、アンケートを無かったことにしようと思ったのですが、どうやら私、コメントを受け付けない設定のままにしていましたね。


てっきり人気が無いからコメント無しなのかと思っていたのですが、これじゃあコメントゼロなのは当たり前だなぁと思いまして、コメントを受け付けるに変更しました。本日午後8時までに変更し、それ以降はコメントを受け付けない設定に戻します。気になる方は、アンケートをお願いします。


無ければ無いで本編更新頑張ります。

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