さんま
時々どこからか、秋刀魚の焼ける匂いがしてくる
実家では、家の横に「横丁」があった
物置の延長のようなスペースだ
井戸があり、父が飲んだ栄養ドリンクの洗った瓶、洗濯機があった
横丁に七輪を置き、そこで秋刀魚を焼く
火の調整が出来ないから、焼く人が考えて裏返したりするが
見ていると、時々、秋刀魚の油が火の中に落ちてボゥっと炎上していた
そこで焼くと、近所の人達には「あのお宅では、秋刀魚を焼いてる」とわかっていたろう
家が建て替えられて井戸もなくなり、七輪もなくなった
台所には奇麗で便利なガス台があり、そこで秋刀魚が焼かれる
2匹しかのらないから、順番だ
冷めると美味しくないから父から食べる
昔、マンションで防災のブザーが鳴った
どの階の人かわからないが、窓を閉めたまま換気扇をつけないで料理をしていたらしい
どうも、それが秋刀魚ではないかと言われていた
もしもどの階の人かわからなかったらマンション組合長の判断で消防車を呼ぶ(昼間は管理人さん)
1度、お湯が沸騰したまま気がつかない人がいてブザーがなり、7台の消防車がきたことがあった
冬だからお湯を沸かすと部屋が温まるから沸かしていたらしい
ブザーは廊下でも自分の部屋でもなる
その方は自分の所が原因だとは気がつかなかったようだ
そうか、窓をよく開けて換気扇まわしながら料理もしないとブザーが鳴るんだと気をつけた
最近匂ってくる秋刀魚はどこで焼かれてるのだろう
今はスーパーでは焼かれたものが売られている
生の方が少なく置かれてることもあるくらいだ
気をつけながら秋刀魚を焼いてみようかな、と思った




