ニートとの遭遇
「ふぁぁ、ん?異常ないんでどぞー」
個人経営病院に大きなあくびが響いた。
「次の患者は、はやと君に任せるよ♡」
「はあ?なつき先生、少しは働いて下さいね。」
そう、この病院の先生がアニオタゲーマーなつき先生だ。俺は神原はやと。先生の本名は
上崎 夏樹。なつき先生が真面目に働くのは週に一度だけ、いや月に一度くらい。
「んじゃ、私はグッズ屋さんに行ってくるので、あとはよろしくね!」
そう言って、大金を持って出かけて行った…
なつきと出会ったのは高校1年である。
「ただいま」
そう言って大きなため息をつく。そしてキッチンに行きフライパンを手にする。
「ねえ、お腹へったんだけどぉ。ご飯まだですか?」
ソファーに座っていた少女は俺の部屋にあるガスガンを連射してきた。
「だ、だ、だ、だ、だ、誰だお前!」
動揺で手に持っていたフライパンをを投げてしまった。そのフライパンが少女の頭に当たりそうになる。
フライパンにびっくりしてソファーから転がった少女が目の前にいた。
「痛てて…いきなり何するんだよぉ〜。私はただ寝転んでただけじゃない」
「人の家に勝手にあがるな!てか誰だよ。お前?」
「ああ、分かんないかぁ。えっとね上崎 夏樹って覚えてる?」
「お前って俺の幼なじみの、なつきか?」
その少女は頷き胸を張った。
「んにゃ〜、早くご飯作ってよぉ〜」
こいつ、フライパンで殴りたい。そういう気持ちを抑えながらフライ返しで叩いた。
「いったぁー、何すんだよぉ」
「飯を食いたいならお前も手伝え!」
「ええぇー、何女子に働けと?こんなに可愛い私に働けとぉ?」
猫みたいに可愛い、ただイラつきが上回った。
「ああ、そうだよ。可愛いから手伝え。」
「むー、やだやだやだやだやだ」
これ以上話しても無駄なようだ。仕方なく俺はご飯を作った。
「うぇー、野菜ばっかじゃん。マズ〜」
「文句言わずに食えよ。作ってやったんだし」
「んー、自分で作った方がいいな」
本当にこいつはイラつくな。
「次回作ってあげるから楽しみにしてるんだよ!」
ここから大変で波乱万丈な生活が始まるとは 思いもしなかった。
小説書いた事ないんで…よろしくね