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君の運命を変えるのは僕

過去に行ったとき。確か真由美は、死ぬ運命にあるからそれに従うといった。

でも前に聞いたのは「運命だろうと死なないよ」って言ってた。

真由美は本当は死にたくないんじゃないのかな。

『君は彼女の気持ちに気づかなかったんだよ』

また、声がした。

『もう一度過去に行きたいかい?』

行きたい。もう一度過去にいって真由美の本当の気持ちを知りたい。

そして、また一緒にいたい。遊びたい。


「私は未来では死んでしまうんでしょ?」

真由美の声がした。ここは・・・

「ならそれに従わなきゃ」

ここは僕が真由美に未来のことを伝えた時間だ。過去にまたこれた。 

真由美の本当の気持ちを聞かなきゃ。

「真由美・・・」 

「ん?」

真由美はきょとんとした顔をしている。僕は話を続けた。

「覚えてる? 真由美は前に、死ぬ運命にあろうとも、絶対死なないって

言ってたよ」

そうだ。真由美は死にたくないはずだ。前に真由美は絶対死なないよって言った。

「真由美は死にたくないんじゃないの?」

真由美は少し黙りそれから、

「でも、未来ではしんでいるでしょ? 無理にそれを変えちゃだめだよ」

といった。

そんな訳ない。変えていいはずだ。 

それから、真由美は少し口調を強くしていった。

「私は!! ・・・私は死にたくないよ。でも、死ななきゃいけないの」

え?どういう・・・

「私は言われたの、誰か知らない人に。君は6月3日に死ななくてはいけないって。理由は、私がこの世界の決まりで死ぬことが決まっているからなの」

真由美はこの世界の決まりで死ぬの?

そんなのおかしい。

「おかしいよそんなの。真由美は生きていいはずだよ」

「だめだよ優。それが運命だもの」

真由美は諦めたような声でいった。

そんな運命あるわけがない。考えるんだ、僕がすべきことを。

僕は・・・

「僕が君の運命を変えてみせる。だから死なないで」

「優・・・」

そうだ、僕が変えてみせる。


そして6月3に日。真由美はなんとか事故を回避できた。がしかし。

「君は誰だい。大変な事をしてくれたものだ」

黒いスーツを身にまとった男性がそう言った。

真由美は驚いた顔をしている。

「優、この人よ。私に今日死ぬことを伝えた人は」

「この人が・・・」

男性は僕たちの距離を縮めてきた。

「運命を無理に変えるとは。どうしてくれるんだ」

それに対して僕はこう言った。

「真由美の運命を変えるのは僕だ」


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