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プロローグ
プロローグ
唐突なできごとだった。僕に一つの電話が入った。
電話の相手は僕の彼女・・・いや、僕の彼女の携帯を使って別の人が電話をしてきた。
内容は、
『いつも仲良くしてくれてありがとね、あの子は交通事故で・・・・・』
とても悲しそうな声で、消え入りそうな声で言った。
本当に唐突だった。僕は意味を理解するのに時間がかかった。
でもやがて理解できた。そう、彼女は死んだんだ。
僕はその場で泣くことすらできなかった。彼女は生きてる。死んでなんかいない。そう、信じた。祈った。
だが、事実は変わらなかった。僕は家でずっと落ち込んだ。悲しんだ。時には泣いた。
学校にもいかなかった。彼女がいない世界でなんか僕は生きてはいけない。
彼女にまた会いたい。また話したい。
僕は願った。だけど叶うはずなんかない。
なら、実現させてみせる。僕はそう思った。
過去にタイムスリップできれば彼女に会える。いや、彼女を救える。
そう、僕は彼女に会いに行くためにタイムスリップするんだ。