鴉の子
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「鴉の子ってしってる?」
『烏じゃないよ。鴉だよ』
「ちがう、人間だよ」
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鴉の子
鴉の子……
暗い暗い中で生きつづける
わたしは屋敷の主……
鴉の娘はここにいる
鴉の使者が連れてきた
鴉の少年はどこ?
鴉の覇者が君臨し、
導かれるのは運命の絆
鴉の王に選ばれた
わたしはたったひとりの
鴉の姫
紡がれるのは
鴉の末裔
――鴉の子……
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そこは、時代も場所もわからないところ。
昔なのか未来なのか、はたしていつなのか。
しかし、其処は確実に存在していたし、その屋敷もあった。
それは事実だ。
そしてそこには、ひとりの人間がいたんだ……。
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【鴉の子】
序章 鴉の子
第一部 鴉の姫
一章 屋敷
二章 襲撃
三章 指輪
第二部 鴉の娘
一章 蠍雨
二章 誘惑
三章 夕闇
第三部 鴉の使者
一章 明星
二章 芳香
三章 約束
第四部 鴉の王
一章 追憶
二章 寵愛
三章 戦乱
第五部 鴉の覇者
一章 陰謀
二章 野望
三章 哀傷
第六部 鴉の少年
一章 由縁
二章 暗闇
三章 継承
第七部 鴉の末裔
始ノ章 いとしご
一 鳥籠少女―ナツの陣―
二 双子―ハルの花嫁―
三 烏天狗―ナツの陣―
四 若君―ハルの花嫁―
五 フユの舞
六 アキの姫君
七 ナツの陣
八 ハルの花嫁
終ノ章 四季折々(オリオリ)―紫の姫―
最終章 鴉の子
昔話
運命
著作権は放棄してません。
稚拙な部分も多いと思いますが、お付き合いいただければ嬉しいです^^