表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏生詩集3

泣きぼくろ

作者: 夏生

泣きぼくろができた

右目の際に

涙の通路になるところ


泣きぼくろがある人は

苦労の多い人よ、と

私に伝えた人には

大きな泣きぼくろが

あった

骨と皮ばかりの身体

どれだけの心身が削られたか


私は?

さあ?と鏡に写った私は

首を傾げた


苦労したといえるほどの

何があったか

苦労させたといえるものは

すぐにすらすらと

出てくるのに


泣きぼくろ

苦しいから泣く

悲しいから泣く

くやしいから泣く

だけではない


うれしくて泣く

おかしくて泣く

見たもの聞いたものに

心が強くひっぱられて

どうにもできなくなったとき

泣くこともある


理由なんてなくても

泣く


よく泣いたっていいじゃないか

心がよく動いている証拠なのだから


泣きぼくろ大いに歓迎!






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ