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科学と魔術の合成者  作者: 井悠 石貴
第一章 転入編
8/10

第六話 測定

遅くなりましたがブックマークして頂いた方々、有難う御座います。

これからも誠意制作して参りたいと思います。

ガララッ


先生「皆、揃ってるかな?」

荒畑「揃ってると思います」

先生「うむ、結構。じゃあこれからの事についての連絡なんだけど、簡単に言えば昼休み後まで大したことがなければフツーに午後から授業を行うそうでーす」


えー。という声が一同から上がったが、特に気にしていない様子だった。


先生「ん?じゃあ皆今日の5,6時間目にある測定と実習受けたくないのかなー?」

全「そんなことはありません!!」

先生「じゃあ頑張ってー」


そう告げると先生は足早に教室を出て行った。


総「測定と実習って言ってたけど、あれなんだ?」

大介「簡単に言えば魔力測定後、訓練や実習をランクごとに分かれてする。それだけだ」

荒畑「そういやお前はランクは何だったんだ?」

総「A+だった。この学園じゃあんまり高くはないみたいだけど」

荒畑「そっかー。じゃあ頑張れとしか言えないな…」

大介「そう…だな…」

総「もしかして、結構きついのか?」

荒畑「結構どころか、かなりきついな…」

総「じゃあ、1つ質問いいか?」

荒&大「おう」

総「どうやったら追いつけるんだ?」

大介「一番手っ取り早いのは試合をして、俺たち位の奴に勝つこと」

総「なるほど。それで行こう」

荒畑「いや、んなこと言ったってなぁ…相手に一撃入れる前にやられちまうぞ?」

総「じゃあ入れられなければいいんだよな?」

大介「まぁ…そうだが、何故そこまでするんだ?」

荒畑「そうだな。俺らと組んでやりたいってだけじゃ足りない気がするが?」

総「まぁ…ね。あいつら、学年でトップなんだって?」

大介「そうだが…どこで知った?」

総「あのチンピラ共が言ってなかったか?」

大介「そうか?…まあ、いいか」

総「おう。で、その兄貴が落ちこぼれ~なんてなったら、あいつらも顔が立たないだろ?それは避けたいからな」

荒畑「おうおう、優しいねぇ~」

総「煽るなって」


まったく。まあバレない程度にしないといけないだろうけど。とりあえず誰を獲るかはその時にでも判断しようかな。


鏡華「あのー、混ざってもいいかな?」

荒畑「WELCOME!!」

総「おい…その反応は流石にあれだぞ…」

藍那「私もお邪魔しまーす」

大介「あぁ、どうぞ」

藍那「ありがとうございます」

総「そういやさ、今は昼休みなんだから、昼食とか取らなくていいのか?」

荒&大「あ…」

鏡&藍「もう取りました」

総「取ってないのは男子勢だけか」

荒畑「昼飯持ってきてねえ…」

大介「同じくだ」

総「俺もだな…」

「「「どっかいくか」」」

鏡華「じゃあ、一緒に行こうかな」

藍那「私もご一緒させてください」

総「おう、じゃあ行くか」


俺たちは荒畑と大介に連れられて食堂へと向かった。


総「広いな…」


なんかこの学園来てからそれしか言ってない気がする。まあいいんだけど。


大介「じゃあなんか頼んでくるか。食堂の使い方は普通だから心配しなくていい」

総「それは良かった」


そして俺たちは鏡華と藍那を残して、食券販売機の列に並ぶ。そのあたりに人ごみが出来ていた。が、気にしない。スルーさせて…


陽奈「あ、おーい!」


貰えなかった。


総「…(ハァ…)どうした?」

陽奈「いや、どうした?じゃないでしょ普通」

月奈「出来るんなら人払いを手伝って欲しいのだけれど」

総「そうは言われてもなぁ…」

荒畑「俺の出番か?」

大介「そのようだ。行ってこい」

荒畑「おうよ。おーいお前ら、この可愛い子達3人を仕留めたければゴチャゴチャしてないで、玉砕覚悟で突っ込んでくるこったな!」

「「「…///」」」

総「耐性を付けた方がいいと思うぞ…」

星奈「…慣れないもん」

総「そ、そっか」


俺は抱きついてくる星奈をなだめながら列に加わるが、なんだか羨むような視線を感じたのは気のせいだろう。そうこうしているうちに外野は払われていたので、思ったよりすぐに列から抜け出すことが出来た。そして2人が取っておいてくれたテーブルへと向かう。6人で。


鏡華「あれ?3人も加わったの?」

陽奈「加わっちゃ悪い?」

鏡華「そんなことは無いけど」

陽奈「そ、ありがと♪」

鏡華「いえいえ」

総「…お前ら相性いいのか悪いのかどっちなんだ?」

陽&鏡「最高に良いわよ?」

総「…そ、そっか…?」


その後俺達は昼食を済ませ、競技場へと向かう。どうやら5,6時間目が行われるのはここらしい。


藍那「宵待3姉妹はトップ確定ですけど、お兄さんの方はどうなんでしょうか?」

総「お世辞にも良いとは言えないかな」

藍那「そうなんですか」

月奈「嘘をつくのは良くないと思うんだけど?」

藍那「嘘なんですか?」

総「いやあ嘘偽りなんてどこにもないぞ?」

藍那「どっちなんですか…」

月奈「私がからかっただけよ。なんだか藍那さんイジメ甲斐がありそうだったから。現に楽しかったし」

藍那「うぅー…ひどくないですか?」

陽奈「こんな感じだから気にしないで」

月奈「いつも、みたいな感じで不本意だったんだけど」

陽奈「いつもそうじゃない?」

月奈「あら、陽奈。面白いこと言うじゃない」

星奈「なんか2人がやると怖いからやめよう…?」

総「とのことだ。星奈が怯えてるから今は控えて」

陽&月「はーい」

総「誤解を招かないために言っておくが、遊んでるだけだから」

荒畑「マジかよ…結構危ない雰囲気だったぞ?」

大介「お前ら幾つの修羅場潜り抜けてきたんだ?」

総「幾つだったかな…」

鏡華「数える程にはあるんだ…」

藍那「物騒ですね…」

総「否定出来ない…」

「「「して欲しかった(よ)」」」


そんな会話をしている内に競技場に着いた。授業開始5分前。結構ギリギリだったかな。


キーンコーンカーンコーン


魔術科教員(以後魔教)「よし。全員集まったみたいだな。じゃあ始めるぞー」

魔教「まず、お前らには魔力量を測定してもらう。その後少しの間試合時間を取って、その後分かれて特訓だ。いいなー!」

魔教「じゃあまずAクラスからだ。B,Cはあとから続けー」


教官の指示に従い、並んでいく。そのまま検査は無事終了。そして何故か俺以外の俺の周囲の奴らは皆S+以上という数値。…なんだこれ?それに何故かあの3人も本気でやってしまったようで、測定機を3つほど壊していた。


魔教「よし。全員終わったな。じゃあ自由に相手を見つけて試合開始だー」


その指示とともに、相手を探し終えた者たちがお互いに魔術や科合術を打ち合う音が響く。


総「とりあえず強そうなの探すか」


-Loading 看破-


総「アイツなんか良さそうだな」


俺は運よく数値がSS+の奴を見つける。あれだけ自慢してるやつは大抵中身がダメなタイプが多い。


総「あのー」

生徒F「ん?俺に用か?さては俺について乗り切ろうって腹か?いいぜ、歓迎するぜ?」

総「いや、そうじゃなくて。手合せ願いたいと思いまして」

生徒F「はぁ?お前がか?A+如きで何言ってやがんだコイツ」


その取り巻きからも笑いが起こる。うん。ちょっと強めの灸を据えてやろう。そうしよう。


総「まあこちらにとってはいい経験になると思いますので、お願いします」

生徒F「仕方ねえなあ。付き合ってやるよ」


そのまま俺とそいつは構える。あとは競技場内のシステムが勝手に判断してカウントダウンしてくれるらしい。お、本当だ。


5、4、3、2、1、スタート!


生徒F「悪いねえ、瞬殺だ!」


そいつは量だけ多い魔力を拡散弾のようにして打ち出してくる。


総「ふーん」


俺はその魔弾の雨を平然と避けて見せる。これで少しは煽れただろう。


生徒F「テメェ、生意気な!もう加減はなしだ!」


そういうと手の上に魔術印が浮かび上がる。発動まで時間があったが、気にせずに放ってくる。


生徒F「オラァ!''フレイム''!!」

総「そうそう、1つ忠告。お前、戦場だったらもう死んでると思うぞ?」


俺はその瞬間に自分に''疾走(ドライブ)''を掛ける。そのまま相手の後ろに回り込み、脊髄に一発手刀を食らわせてやる。ここまでで2秒。うん。戦場だったらやっぱり死んでるな。


そのまま俺は試合終了のコールと驚愕の声の両方を聞いていた。まあこれでとりあえずいつものやつらとは一緒に組めるだろう。そんな期待を抱きながら。


作「総君、次回は君がカッコイイ回にしようと思う」

総「なにそれ嬉しい」

作「それ相応の代償を支払ってもらうがな」

総「ファッ!?」

作「なんかこんなの前にもあった気がする…」

総「と、言うわけで、御了読ありがとうございます。宜しければ、次回も楽しんで頂ければと思います。もし楽しんで頂けたら幸いです」

作「ではまた、次回!」

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