閑話2節 その他の設定など
これで分かり辛かった点はある程度解決したはず。その他にも新しい要素をいくつか入れました。
今回は文字数が若干少なめです。
AGE 西暦2120
宵待家
元々孤児院出身だった総と仲の良かった陽奈、月奈、星奈の4人が孤児院を出る際に院長から授かった2つ目の姓で、家族として暮らすにあたり、つけられた。本人たちは元々兄妹のように仲が良かったため、特に気には留めなかった。
科合術
ラーガスト家が発見、大成したもので、その先駆けはローデン・ラーガスト。
仕組みはヒトの体内にあるとされる魔力をエネルギー源として予めIM端末に組み込んである科合式を起動させ、科合式に組み込んであることを事象として起こす。だが過程は科学よりのところが大きいため、否科学などと呼ばれている。発動速度は人にもよるが、かなり早い。
魔術
こちらもラーガスト家によって存在が提唱されていたが、実際に発見されたのは否科学発見の20年後。こちらはハイデンの開発した魔力測定機の功績が大きい。
仕組みは、才能のある人物が端末なしで魔術印と呼ばれるものを魔力をもとに組み上げ、それを放つもので、使用者には少々負担が掛かる。それに発動も科合術より遅いため、あまり戦闘には向かないとされているが、その分規模が大きくかつ、細かいところまで調節出来るというメリットもある。ただし、発動速度は人それぞれであり、科合術以上の早さで使えるものも極少数存在する。
科合魔術
総のオリジナルであり、端末で魔術を使用できる規格外な芸当。本来は魔術と科合術の同時使用は魔力の流れが絡まり乱れるため、不可能とされていたが、彼はなぜかそれが出来た。
仕組みは、端末を起動し、そこに使うはずの魔術を直接叩きこんで無理やり起動させる。それによって、本来発動するはずだった科合式の上に魔術が上書きされ、科合術と同じ早さで魔術を使うことができる。これの最大の利点は使用者に負担がないことであり、魔力の消費も抑えられることである。
魔法
魔術をさらに昇華させたものであり、ここまで来るとこの時代でも非常識の領域であり、使うには類稀な才能が必要とされている。
仕組みはいまだ解明されておらず、魔導書に記されているとされるが、解読できたものは四聖天くらいで、他に使える者は先天的な魔法とされている。
魔法にはしっかりとした区分けがあり、第一魔法から第十二魔法まである。
第一魔法には火、水、風が含まれており、第二魔法には土、雷 第三魔法には防御、回復系 第四魔法は強化系で一括りとなっており、第五魔法には干渉系 第六魔法には光と闇 第七魔法には鏡などの枠外系統 第八魔法には超能力(宝剣など)が含まれている 第九魔法は空間と時間 第十魔法は過去と未来 第十一魔法には奇跡の具現がある。第十二魔法は2106年の魔術戦争で使われたとされる魔法が分類されているが、これだけがしっかりと確認できていない。
四聖天
魔法を魔導書で扱うことの出来る現在世界最強の4人で、炎天、水天、雷天、風天がいる。もともとは土天もいたが、寿命で亡くなったため、現在は4人である。また、最後の戦争では「虹天」と呼ばれるものも確認されたらしいが、定かではない。
八使聖
四聖天に次ぐとされる8人で、四聖天ほどではないが、魔法を扱える数少ない存在。炎使、水使、風使、雷使、土使、光使、闇使、練使がいる。錬使以外はそのままだが、練使は強化の魔法を使うため、「鍛練」の練から、錬使である。
魔術部隊
日本の持つ軍隊で、100年ほど前は「自衛隊」と呼ばれていた。今は軍隊としての面での仕事が多いため、かつての自衛隊の面影はほとんどなくなっている。その代わりに、かつての自衛隊の仕事は警察が受け持っている。部隊は1~100まであり、それぞれによって仕事が分かれている。(47部隊なら暗殺、11部隊なら魔物の殲滅など)
ちなみに第11魔術部隊はストライカーズとも呼ばれ、腕の立つ者達が集まっている。
警察
100年前の警察とあまり違いはないが、災害救助などは自衛隊に代わり、行っている。また、国民の防衛もその仕事の一つであり、魔術部隊が攻めだとすれば、警察は守りである。
魔導書
魔法が記されているとされる、非常識の塊で、適応者でなければ読むことは出来ない。また、その規模は並みの魔法を上回り、発動に掛かる時間も科合術並みである。今のところその存在が確認されているのは火の魔導書、水の魔導書、雷の魔導書、風の魔導書、土の魔導書の5冊であり、まだ存在しているとされている。
また、人工的に作り出された、魔術を保存しておける空の魔導書も作られている。
魔術学園
国立魔術科合術師育成魔導学園の略称であり、魔道学園と呼ばれたりもする。駅の名前は後者である。
学園用に駅が1つ用意されており、学園の重要性が伺える。ここでは科合術の他にも魔術を指導しており、倍率は50を超える。だがその大半は魔力測定で落ちるため、魔術が扱える者はほとんど合格しているが、また、それほどに魔術の才能を持つ者が少ないということを証明している。
依代家
藍那の実家であり、世界的に見ても精霊魔術の大家である。依代家は初めて魔術が発見された2086年よりもずっと昔にはすでに精霊魔術を発見しており、依代家初代当主の依代 藍によって確立され、その功績から依代の娘には「藍」の一文字を名前に入れるのが習わしとなった。
西ノ宮家
西ノ宮流魔槍術の宗家であり、数多くの優秀な人材を輩出した西ノ宮道場の師範の一族。現在の師範は槍の腕なら世界一と謳われるほどの技量をもつ。
大介が通っている道場でもあり、西ノ宮の一人娘と付き合っている(らしい)。
大介の父親もここで鍛練を積んでいたため、家ぐるみの付き合いがある。
魔物
人間の使った魔力が空気中に霧散して出来た魔素を取り込み、突然変異を遂げたいわば化け物。総の倒した蟷螂のように、魔力を使用してくる個体も確認されているが、魔抗力を持った個体も確認されているが、レーダーに反応の無い個体はドラゴン以外には確認されていなかった。
ドラゴン
神話上の生物とされていたが、魔術が発見されて以来、極稀に確認されるようになった個体で、そのフォルムは神話上の竜や龍そのもの。いまのところ危害を加えた例は確認されていない、謎に包まれた存在。
最後の戦争
2106年に起こった2年間に渡る戦争で、これまでの魔術戦争で最も多くの死者を出した。総や陽奈、月奈、星奈の両親もこの戦争で命を散らせている。
この過ちを繰り返さないため、世界では「国際連合」が設立された。
国際連合
国際魔術科合術統制監視連合の略称であり、ほとんど全ての国が所属している。
また、それらの研究も行っており、魔術、否科学に関すること全てにおいて権限を持つ。使用者のいなくなった魔導書もここで管理されている。
今回も総君はお休みです。なんでだかは分かりますね?そうです!解説回では総君はお休みなのです!
まあ彼にも休みを与えてやらんとね。
とまあこんな訳で!不明な点等ありましたら言って下さるとありがたいです。
次回からはまた本編です。
今回も読んで頂き嬉しく思います。次回も良ければ楽しんで頂けたらと思います。
ではまた次回!