第三話 才能
今回は捌きません。次回になってしまいました。
休み時間。
荒畑「おいさっきスルーしただろ」
総「キノセイジャナイカナ?」
荒畑「それよりもお前は廊下で雷(物理)落とされてたやつらのとこに行かなくていいのか?」
総「…やっぱ行ったほうがいいか?」
荒畑「少なくとも俺達はそうだと思うぞ?」
そういうと彼はその場にいる他の2人に賛同を求める。
鏡華「私もそのほうがいいと思うよ?」
大介「同じくだ」
総「そっかぁー…そうだよな…」
荒畑「つーかお前!あんな可愛い妹達がいながら会いに行かないなんてどうかしてるんじゃないか?いやしてるだろてか替われ!!」
総「俺のなかでのお前のイメージが下方修正されたよ」
荒畑「え、あ、すいません」
総「んじゃあ、気が乗らないけどいきますか」
なぜ気が乗らないか。理由は二つある。一つはあんな風に出て行ってしまったから。もう一つは、あの3人がかなりの美形だからである。
陽奈は明るい橙系の色の髪をした子で、性格は活発で、前にガンガン進んでいくタイプ(だったと思う)だった。
月奈は深い青色の髪をした子で、性格は落ち着いており、考えてから動くタイプ(だったと思う)だった。
星奈は黄色い髪をした子で、あまりこれといった特徴がなく、2人についていっている感じだったが、一度決めるとなかなか譲らない芯の強いタイプ(だったと思う)だった。
これだけだったら会いに行く抵抗は今よりはずっとマシだろう。だが問題はあの3人は自覚があるのかないのかわからないが、俺からすれば絶世の美女ともいえるほどの美形なのだ。なのでよくその辺のチンピラたちに絡まれていたのだ。
総「ここではないことを願いたいなぁ」
大介「どうした?」
総「いや、なんでも」
鏡華「そうだ!良かったら私も連れてってもらっていい?」
総「いいけど、なんで?」
鏡華「紹介してもらおっかなーって」
荒&大「じゃあ俺たちも」
総「いいけど…じゃあ休み時間終わらないうちにいくか」
こんな会話で15分ある休み時間の内の5分は使ってしまったので、少し急いで廊下へ向かう。するとそこには予想通り(こうあってほしくなかった)の光景があった。
生徒D'「なぁそこの嬢ちゃんたち」
陽奈「なんでしょう?」
生徒D'「ちょっとあっちでお話しようぜ?」
月奈「はぁ…悪いですけど人を待っているので」
生徒D'「へへっ、いいのかい?そんなこと言って。これでもおれ魔力測定でS判定だったんだぜ?」
陽奈「そうなんですか。それはすごいですね」
月奈「そうね。すごいんじゃないかしら?」
星奈「そ、それってすごいんだ…?」
はぁ…やっぱりああなってるか…。て言うか星奈怯えてるし。早く助けた方が
「いい、だろ?」なんだ荒畑にしちゃあわかるじゃないか。
荒畑「おい。しちゃあとはなんだしちゃあとは」
総「だから人の心を読むな」
荒畑「読んでねぇ!わかりやすすぎるんだ!」
大介「それにしては必中だな」
鏡華「そうね。やっぱりなんかしてるんじゃない?」
荒畑「おい!ひどいぞ!って、それよりあっちをどうにかしないと」
総「っとその通りだ。んじゃいくか」
荒畑「おーい。そこの御三方~」
陽奈「え?誰?…って、兄貴!いいところに!」
星奈「とってもグッドタイミングだよ!」
総「俺としては最高にバッドタイミングだよ…」
生徒D'「なんだ?嬢ちゃんたち、こんな優男女まってたのか。こんなのより俺たちのほうがずっといいとおもうぜ?」
荒畑「聞き捨てならんな」
大&総&鏡「同じく」
総「だが3人とも、ここは俺にやらせて欲しい。可愛い妹達に手を出した輩は兄としてとりあえずやっとかなきゃな」
鏡華「大丈夫なの?」
総「まぁ大丈夫だろう」
月奈「あ…でも兄さん相手の頭はSだから気を付けて」
なんだ。俺より上じゃないか。 関係ないけど。
生徒D'「おう、あんちゃん、1人で大丈夫かい?5対1だぜ?」
総「そう思うんならやってみればいいだろ?」
少し挑発的に言ってやる。するとバカなのか、すぐに乗ってきた。
生徒D'「何だテメェ…なめてんのか!」
総「ああ。お前らなんか話にならん」
生徒D'「チクショウ…野郎ぶっ殺してやる!」
総「こいよ」
すると向こうが端末を取り出し、そのまま魔弾を放ってくる。速さはだいたい音速くらいはでているだろうか?それは普通なら目に映らない速さで対象の体を撃ち抜くだろう。
だが、その程度だ。
総「よっと」
俺は難なくその音速の弾を回避する。
「「「「「「「「「「「…は?」」」」」」」」」」」
その場にいた全員が驚きの色を隠せないでいる。 懐かしいな。
そんな感覚を抱きながらも、あまり長引かせたくはなかったため、とりあえず…
総「おやすみ」
そのまま向こうが構えていない隙をついてD'以外の4人をそれぞれ地面に沈める。
総「さあ、どうする?」
生徒D'「う、うわああああああ」
そいつはそのまま仲間を残して逃げて行った。そもそもこいつらの間柄はそんなものではなかったのかもしれないが。
総「さて、残ったこいつらどうするか…」
荒畑「いやいや、その前になんださっきの」
総「避けただけだが?」
荒畑「いや、見えたところで動けないだろ。あんなの」
大介「まず音の速さのものが見えるということに驚くべきだ」
鏡華「そういってる大介もだろうけど、多分皆見えてたよね」
総「だろ?」
荒畑「いや、だからなんで避けられるんだってきいてるんだ!あの短い間で端末使ってなのか?」
総「いや?だって 特技 だから」
「「「「「「それがおかしい」」」」」」
総「えー」
陽奈「そんなことよりこちらの方々は?」
総「あぁ、紹介し忘れてた」
荒&大&鏡「おい」
総「すまん。とりあえず紹介するよ。同じクラスの荒畑 太一と桐沢 鏡華と西畑 大介」
荒&鏡&大「よろしく(ね)」
月奈「ええ、よろしく。じゃあこっちもとりあえず。私は月奈。名字は…わかるわよね?で、こっちのオレンジの髪した方が陽奈で黄色い髪した方が星奈よ」
陽&星「よろしくね」
大介「じゃあ紹介もしてもらったことだし、俺たちは戻るぞ」
荒畑「おう」 鏡華「そうだね」
総「おう。じゃああとで」
そういうと3人は教室に戻って行く。
総「といってももう次の授業始まるだろうし、そろそろ戻った方がいいと思うんだけど」
陽奈「出来るんならあと1時間は質問攻めにしたいんだけど」
学園長「そんな願いを知ってか知らずか、お主たちには学園長室に来てもらうことになった」
総「…へ?」
学園長「と、いうわけだから4人とも、ついてきたまえ」
そのままわけのわからない俺たち4人は学園長室につれていかれる。その途中で俺は幾つか質問をすることにした。
総「あの、質問なんですけど、さっき倒れてたやつらってあのままでいいんですか?」
学園長「まあの。日常茶飯事じゃ」
総「Oh…」
マジか。この学園結構やばいんじゃないか。まあ何の話か知らないがとりあえずついていこう。
学園長「では、入ってくれ。」
そう促され、俺たちは部屋の中へと入っていく。
総「それで、話とはなんでしょうか?」
学園長「ない」
「「「「は?」」」」
学園長「お主らの状態が気になってな。こうして話す時間を設けてやった。それだけじゃ」
お、おう。なんか厳格なのか軽いのかよくわからない人だ。
学園長「ちなみにこの時間と次の時間は公欠にしておくから、ゆっくりと話し合うがよい」
「「「「ありがとうございます」」」」
そんな学園長の好意で俺は都合よく対話するキッカケを得られたので、学園長には感謝していたが、同時に最初からそう言ってほしいという不満も少しあった。
作「なるべく早くもう一本投稿すると思うので、総君にはそっちで捌いてもらいます」
総「前回のあとがきはなんだったんだろうか」
作「申し訳ありません」
総「ではそんなところで」
作「次回も宜しければ楽しんでいただけると幸いです」