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科学と魔術の合成者  作者: 井悠 石貴
第一章 転入編
1/10

転入

 初めての投稿です。

まだまだ文章力が拙いですが、それでも読もう!というチャレンジャーなかたは

どうぞごゆっくり。

朝。


俺は電車で目的地を目指していた。その目的地では、普通の教育もしているが変わったこと(・・・・・・)も指導していた。

 -魔術ーこの2120では、今から百年ほど前には眉唾物とされていたそれが70年前に現れた一人の天才によって立証され、技術体系として確立されていた。その論文が発表された当時はだれも信じるものは居らず、むしろバカにすらされていた。だが、それも一回目の発表から二回目の発表までの間だけだった。彼はその二回目の発表の場で自らの理論に基づいた技術である 魔術 を使って見せたのだ。これにより、彼は世界で最も有名な人物となり、彼の創設したローデン社はいまや世界で最も力のある会社となった。彼の名前はローデン・ラーガスト。世界で最も優れた知能を持った人間だった。


…と、俺の通っていた中学の近代科学の教科書には載っていた。正直言って、どこがどう凄いのかは俺にはよく分からないが、教科書に載っているということはまぁ、凄い人なのだろう。

今、彼の確立した技術は科学目の中でも否科学と呼ばれ、使用にはIM端末という、これまた彼が作った専用の機械がなければならないが、それ自体はすでに普及しており、どの中学でも必須科目として教えられている。では、俺が向かっている目的地で指導されている変わったこととは何かというと……


 本物の魔術である。さっきもいったが、ローデンの魔術は、否科学と呼ばれていることや、機械が必要な点から、科学に近いものであると言われている。しかしこちらは最近発見されたもので、昔は超能力などと言われていたものに近いのだ。ゆえに指導する人材される人材も前はほとんど…いや、まったくいなかった。ではなぜそれを目的地で指導出来ているかというと、これまたラーガスト家のハイデンという否科学者の作った魔力測定機と呼ばれる、簡単に言えば本物の魔術を使用できる才能を測ることができる機械の登場による魔術師の増加が大きな要因である。

(ちなみに否科学を利用した魔術(科合術)を使う者は科合師と呼ばれている。)

 と…話を戻そう。で、俺はその魔術(本物)を指導しているこの国唯一の、本来であれば倍率は50を超えるこの高校ー国立魔道学園ーになななんと転入することが決まったのだ。先週に。さて、いまは何月かというとこれまた驚きの5月の1日である。

なぜこうなったか、それは俺が高校に入って行われた魔力測定で、結構な数値を叩き出してしまったためである。魔道学園に入るために必要な基準値はB+なのだが、測定結果ではA+というまあまあ珍しい数値だった。そのためそこの校長にいつのまにか転入するための書類を書き上げられ、あとはサインして提出→試験を受ける→OKだったら転入。という状態になっていた。もちろん断ろうとした。ああ、したともさ。だってもともと受けたくなかったのに無理やり友人に受けさせられたことだしやってこんな結果が出るなんて思ってなかったし。しかし。断ろうとして校長室に行ったら教職員全員に理事長まで出てきて脅してくる始末。ついてない。メッチャついてない!


「チクショウ。呪ってやる!」


と、つい電車の中で叫んでしまう。周りの目が痛かったがまあ気にしない。気にしたくない。

で、さっき言ったと思うがこのに来たくなかった理由とは、この学園には俺の従妹達が通っていたからだ。

俺は元々孤児院の出身で、そのときに仲の良かった3人の女の子とともに、宵待の姓を貰い、しばらくは同棲していた。だが俺はある事情(・・・・・)でその3人と別れなければならなくなり、離れたところで一人暮らしをしていたのだ。そのため、いまさら会うとなるとなかなか緊張するものなのだ。それに引っ越すときもあまり詳しいことは告げずに猛反対されながらも出て行ったので、会わせる顔がないのだ。


~次は、魔道学園前駅、魔道学園前駅です~


と、そんな身の上話をしているうちについてしまった。もうしかたない。おれはそうなるサダメだったんだ!そう自分に言い聞かせて俺は電車を降りた。そのまま駅を出て前を見ると登校時間には生徒が多く見られるであろう長い道があり、その先には校門が見えた。てか、道長くね?あの、500mはありますよね?これ。と、そんなことを考えながら歩いていき、校門をくぐる。そして生徒がいない道を通って学園の事務室へ向かう。


「すいませーん。」

「はい。なんでしょうか?」

「今日からこの学園に転入することになってたんですけど」

「ああ、 宵待 (よいまちそう) さんですね?」

「はい。この後の手続きとかは…」

「もう済んでいますよ。それではついてきてください。」


そうして俺は学園長室に連れて行かれる。その途中で気付いたことは、この学園がとてつもなく広いことだ。学園長室は近いと事務室の方は言っていたが、それでも5分はかかった。それにあの人結構速足だったから、普通に歩いたらもう少しかかるだろう。


「広いな…」

「国立の学園ですから」

「はぁ…」


そんな俺の独り言に応えてくれながら、相変わらず速足で向かっていき、到着。


「こちらです。学園長、例の転入生をお連れしました」

「む。わかった。もうよいぞ、作業に戻ってくれ」

「わかりました」


すると事務室の方がジェスチャーで「入っていいよ」と言っているのでノックして入る。


「失礼します」

「やぁ。初めまして。宵待 総君でいいかな?」

「はい」

「うむ。まずは入学おめでとう」


そう、70代後半あたりの、温和そうなおじいさんに言われて改めてこの学園に転入したことを実感する。


「わしはこの学園の学園長兼理事長をしておる。十束 宋十郎(とつかそうじゅうろう)じゃ。宜しく頼む」

「宵待 総です。こちらこそ、これからよろしくお願いします」

「うむ!結構。では、行こうかの」

「行くって、どちらへ?」

「決まっておるだろう?集会場所じゃ」

「…やっぱり?」

「なにかまずいことでもあるのかね?」

「ええ。少々…」

「宵待三姉妹のことかの?」

「ええ。よく御存じで」

「この学園では、入学したらわしと一対一で面接をすることになっておる」

「そうなんですか」

「うむ。そのときに尊敬する人物を聞くのだが、普通の者どもは大抵ローデンだの、ハイデンだのとくちにしよる。その他の者も親などありきたりなものばかりだった」

「ほう。それで?」

「だがあの3人は違った。お主の名前を挙げたのじゃよ」

「………え?」

「自分達の唯一無二の家族だ、と。そう言っておったわ」

「…そうですか」

「どうかしたかね?」

「いえ。いまさらになって後悔してる。…それだけです」

「そうか…それより、そろそろ着くぞ。ちなみにここは体育館でもある覚えておきなさい」

「はい。わかりました」


そして俺はその会場の中へと足を踏み入れた。

 初投稿なので間違っているところとかあれば指摘お願いします。


総「見直してないんかい!」

作「一応しました。ですがそれでも間違えている箇所があるかもしれないので、何卒」

総「次はどうなるんだ?」

作「君の転入を終えて学園生活に入ります。総、覚悟しとけよ」

総「ファッ!?」

作「と、いうわけで今回はこの辺で失礼させていただきます」

総「え、ちょ、まてまておかしい」

作「ではよろしければ次回もお楽しみいただければ幸いです。ではまた次回」

総「ちょおおおおおお!」

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