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Blue  作者: あかね
9/11

day1-2

部活動オリエンテーションで振り回された、神楽はまたもや(にのまえ)と和泉に振り回されながら食堂へと足を運んでいた。

本当なら今日は朝にコンビニで買った栄養補給食品で昼を済ませ図書館に立ち寄ってみようと考えていたのだが、それじゃあ昼食は成立しない、と無理やり引っ張り出されてしまった訳である。

食堂には新入生とわかる生徒が最も多く来ていた。

黄桜高校の制服は学年によってタイのラインのカラーが違うのでジャージを着ていない限り一目で学年が分かるようになっている。

ちなみに今年の1年のカラーは紫だ。

「神楽、ご注文通りAランチ持ってきたぞー!」

(にのまえ)が2つのお盆を器用に運んでくる。

神楽が金がないから買わないと言い張ったところ、じゃあ奢ると、言って注文を聞くととっとと行ってしまったのだ。

「何だか逆に悪いな。」

「気にしなくて良いよー、神楽君を無理に誘ったんだから。」

なぜか答えたのは和泉だったが、細かいことは気にしない。

「達海、お前水も飲むよな?」

(にのまえ)の問いにしばしば、悩む。

能力を暴走させるようなことはここ7年位ないから大丈夫だとは思う。

だか、小さな頃からのトラウマで人の近くで水に触れたくは無かった。

「あぁ、いらないから和泉にあげて。」

「え、そーなのか。俺は食事中は飲み物ないとダメなタイプだからなー。」


いや、俺も基本的に食事中は飲み物必須だよ、喉パサパサするし。


なんて羨んでいたことは神楽の無表情からは読み取れなかった。


食事中は2人共食事に集中するタイプのようで、特にうるさくなる様子もなかった。

つまり、事件も何も起こらなかった。

このままさっさと生徒会オリエンテーションもはやくおわらないかなー、と考えていた神楽だったが、そう簡単に物事は上手くすすまないのである。


昼休憩が半分ほど終わった頃。

『お呼びだしします。1年A組 神楽 達海さん至急生徒会役員室までお越しください。』

…丁寧な女性の声がなぜか背筋を寒くさせるのはなぜだろうか…。

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