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心くんのバイト二日目終了

 なんかいろいろ無双しちゃった心くん!てか、ふつーなら速攻クビだよね?クビにならねーんならうちもいろいろ殺りたいわー


心:なに怖いことあっさりいってんの作者


 理不尽な客とかってどうすれば抹殺できる?


心:我慢しろや!

「・・・それにしても驚いたぞ。ただのお調子者だと思っていたが」


 あ、やっぱり飛鳥さんの中での俺はそんな認識でしたか。まぁ、行動が行動だからなぁ~


「お調子者なのは間違いないですねー。まぁ、あの動きは俺の格闘技バカな妹がよく攻撃してきたんで、反撃するために漫画やアニメで出てくる技試してみたらうまくいったみたいな?それで絡まれたら使ってるみたいな?」


「・・・普通の人間は漫画やアニメの技はあんな綺麗に使えないと思うんだが」


 普通はそうですよね。でも、出来ちゃったものはしょうがないじゃないかぁ~(えな○風)


「俺の妄想力のお陰です!」


「いや、それはおかしいだろう・・・」


「まぁ、あくまで使うのはカウンター系の技がほとんどですよ。普通のど突き合いじゃこのひ弱な筋肉の無い体じゃ打ち負けますからねー」


 正面からのど突き合いなんてマジ勘弁。逃げる、避ける、受け流す、隙を突くが俺のモットーですたい。


「まぁ、お前の実力のことはおいておくとして、あの客達には強制的に起きてもらって帰ってもらったぞ」


 強制的に起こしたって・・・二人とも脳震盪起こしてたと思うんだが・・・


「俺はホールへ戻るぞ。あとお前と優樹はしばらく休憩室で待機だ」


「了解です」


 まぁ、あんなことすればほとぼり冷めるまで出れないわなぁ。てか普通客に手だした時点でクビじゃね?・・・あれ、俺大丈夫かな。


 飛鳥さんが出て行って数分後、優樹くんが休憩室に来た。かなりヘコみながら。


「心さん今日は本当に迷惑かけてすいませんでした・・・」


 あら、ちょっと涙目ですね。まぁ可愛いので許す。


「いや、別に問題なっしーんぐ。まぁ、優樹くんすぐキレちゃったのは問題ではあったけど、相手もこっちをバカにしてたんだからいいんだよ。お相子だよたぶん」


「・・・ありがとうございます」


「優樹くんってさ、もしかして感情の起伏激しい人間だったりする?」


 俺は少し思っていたことを話した。優樹くんに会ってまだ2日目だが、喜怒哀楽、特に怒と哀の感情が制御できてない気がする。普通に仕事してる限りじゃまったく問題ないし、いい子ではあるのだが、相手がキーワードとなる言葉や行動があるとこぅスイッチが切り替わるみたいな、そんな感じがした。


「えっと・・・そうですね、昔からこの見た目で色々言われて、可愛いとか、女の子みたいとか言われるとすぐ暗くなっちゃうっていうのはありますね・・・あと、僕がバカにされるのはいいんですけど、友達とか、仲間とかがバカにされるのはどうしても我慢できなくて・・・」


 うん、ええ子やホンマ。でも、あそこまで切り替わり早いのはすごいな。


「まぁ、ほどほどにしとこうなー?客商売なんだし、我慢は必要だぜ?」


「はい・・・そこは重々承知してます・・・。ホント、治さないとだめですよね・・・」


「愚痴とか相談とかならお兄さんにまかせなさーい!」


「はい・・・!」


 うん、君には笑顔が一番だよ。って、なにクサイセリフ言ってんだ俺は!!ク、クサッ・・・ギプリャッ!!


「と、ところで、心さんすっごい強いんですね!本当びっくりしました!僕も心さんみたいに強くなりたいなぁ・・・」


「強いってほどでもないよ?さっきも言ったけど、俺はあくまで受け主体。用は相手が攻めてこない限りは攻めないし、相手にカウンター読まれたら最後だからね」


 まぁ、上の妹並みに強いやつならフェイントを織り交ぜつつ、確実にカウンター入るタイミングを作り出さないと長期戦になってスタミナ切れとかもあるんだがな。さすがに、受け流しや避けるだけじゃ体力もたんわ。


「でもすごく強いですよ!なんでこのお店で働くのか不思議なくらいの強さですよホント」


「・・・まぁ、魔王には勝てないからね」


「は、はぁ・・・」


 あいつに逆らったら俺は世界から消される・・・!心身ともに蹂躙されてしまうだろう・・・!!


「まぁ、オーナー美女だし(変人だけど)、時給もいいし、割り切って考えればいいバイトだと思うから頑張るさ」


「美人の後になんか副音声はいってませんでした?」


「き、きのせいじゃないかな?」


 気づいてはいたけど、この子やっぱなんだかんだで鋭いわ・・・


「それに、優樹くんみたいにいい子と仕事できるのは楽しいしね?」


「な!?いきなり何を言ってるんですか心さん!」


「いやー事実なんだけどねー?」


「・・・うぅー」


 その不機嫌そうな上目遣い最高です。ゴチになります!!


「・・・なぁ、あんさんら百合百合するのもええけどうちの存在に気づいてくれてもええんちゃう?」


「うおっ!?」


「えっ!?」


 居たのか拓馬!?まったく気づかんかったぞオイ!


「え、そんな驚かんでもええやん・・・うちそんな影薄いんか?役者目指してるのに幸薄いとかないでホンマ・・・」


 あ、ヘコんだ。隅っこに移動して体育座りしてのの字かいてーら


「おい、そんな落ち込まなくてもいいじゃないか・・・」


「拓馬さんごめんなさい!」


「ええねん、ええねん、うちはどうせ影薄幸薄な凡人やねん・・・」


 こいつもネガティブスイッチ持ってやがったか・・・!イケメンなんだから別にいいじゃねーか!イケメンってだけでどれだけアドバンテージあるかわかってんのテメェ!!


「・・・一体なんだこの状況は」


「あ、兄貴チーッス」


「あれ、飛鳥さん?」


「拓馬に二人呼んでくるよう頼んだんだが、なぜコイツは落ち込んでるんだ?」


「さぁ、イケメンの考えてることなんでキモヲタにはわかりません」


「自分を卑下しすぎです心さん・・・」


「お前らがイチャコラしてたんが悪いんやろうがぁーーーーー!!」


 イチャコラなんかしてないですよ臼井イケメン拓馬くん。友情を育んでいただけですお!!


「いいからお前らさっさとホールまで戻れ。特に心、お前を呼んで来てくれと客が言ってるんだよ」


「WHY!?なんで俺が呼ばれるんすか!?あっ、迷惑掛け捲ったから客総出で集団リンチっすか!?」


「違うわバカタレ。どうやらさっきの騒動が原因でお前のファンになったらしいぞ、おめでとう固定ファンができたぞ」


「なんであれでファンになるんすか!?マゾか!ここの客は皆してマゾなのか!?」


「まぁ、浴衣姿の一見美人なねーちゃんが華麗に舞ってるかの如くアホな男を撃退してたんや、そりゃ見とれるわなぁ~」


「だまれイケメン爆発しろ!!」


 舞ってなんかねーぞ!?肘打ちと太極拳を使った舞とか危険極まりないわ!!


「ほら、騒いでないでとっとと来い。今ホールにだれもいないんだぞ」


「ちょっ!飛鳥さん!担ぐのやめて!!見えちゃう、おパンツ様が見えちゃうーーーーーーーーー!!」


 そして俺は客への生贄として飛鳥さんに連れて行かれましたとさ。クソッ、見栄張らないで飛鳥さんの逞しい腕っ節に頼ればよかった・・・!

心:ちょ!これでバイト二日目終わりかよ!


 そうだがそれがどうした?


心:喧嘩してムキムキ兄貴飛鳥さんに担がれて終わりとか納得いかないよ!?


 だいじょーぶだいじょーぶ。掘られたりはしてないから


心:やーーーーーめーーーーーーろーーーーーー!!!


柚:受け・・・攻め・・・

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