心くんの迷惑な客撃退法
心:なんで1週間近く更新できなかったんだ?ん?
ストレス溜まってて休日は遊びまくってました・・・
柚:一人カラオケ6時間とか・・・
うちの最大の趣味をバカにするか貴様ッ!
柚:なんて寂しいヤツ・・・
俺は今キッチンとホールの中間にあるスペースから、先輩方の働きぶりを見学している。ちなみにこのスペースはWORK○NGで小鳥○くんがよくコップなりフォークナイフなり磨いてる所と似ている。てかそのまんまな空間です。
「とりあえず一通りの流れは先ほどの説明と、今あいつらの仕事ぶりを見て分かったと思う。まぁ、そんな難しいことはないからすぐこなせるだろう」
「この格好以外はフツーの飲食店の仕事業務と大差ないですからねー」
ホント、こんな格好以外は結構普通なのだこの店。マジ予想GUYすぎる!!しかも常連もそこそこいるらしく、すごく店に馴染んでる人もいる。・・・女装野郎共が働いてる店に馴染んでいる客ってのもどうなんだ?
「これならなんとかなりそうですかね。でも、改めて見て優樹くんはすごいっすなぁ・・・」
「あぁ、あいつは本当はキッチン志望だったんだが、オーナーがホールに無理やり就かせてな。最初はヘコみながらやってたんだが、環境に慣れてきてからはもはやこの店No1といっていいほどの人気になったな」
キッチン志望だったのか優樹くん。ってことは、料理もできて、気遣いもできて、可愛いとかなにその最強コンボ。ハァハァハァハァ、、、
「っとアブね!!」
危なかった・・・もう少しで危険領域に踏み込む所だった!うちはノーマルや、女の子大好きな普通の男の子なんや!!
「・・・なんだいきなり」
「いえ、己の内にいた闇を払拭していたらつい声が」
「お前がどういう人間なのか俺にはよくわからん・・・」
え、ただのヲタクですがなにか?
「とりあえず、お前は真面目に仕事内容覚えておけよ。次のシフトからちゃんとホールで接客してもらうつもりだからな」
「ちょ!早くないッスか飛鳥の旦那ぁ!!」
「だれが旦那だ」
「じゃあ姉御」
「潰すぞ」
「サーセンしたぁーーーーッ!」
見た目浴衣美女に変わった俺であるが、まぁ中身は変わらないわけで。そりゃぁ~見事な土下座しましたがなにか?
「・・・お前のプライドの無さなら、いろいろすぐ仕事に馴れそうだな」
失礼な、プライドぐらいありますぞ兄貴!ネズミぐらいには。そして、おでこと膝を手でホコリを払いつつ立ち上がったその時、客の来店を知らせるチャイムが鳴った。
「「「いらっしゃいませ、ようこそオッドアイへ!」」」
へぇ、この店オッドアイって言うのか。っていまさらだなオイ!ここに来てバイト先の名前知るとかスゲーな俺!!そして飛鳥さんよ、そんな逞しい肉体とお声でお出迎えするとかマジっぱないっす。拓馬はまぁ、普通すぎてなんもいえねぇ・・・でもあいつ、仕事中は声高めに出してるんだよな。あいつなりの努力だろうか?そして優樹くんは、もうあれだ、パーフェクト。笑顔可愛い、声可愛い、もうついててもいい・・・ってまってくれ俺!正気になるんだぁぁぁああああ!!!
「うおっ、やっぱ予想通りすげーみせだなここwww」
「うはwwwきめぇwww」
あぁー、あれか、「男の娘カフェだってよwww」「うはwww入ってみてみねぇ?www」「マジかよwww」「いやいやいいネタになんじゃね?www」的な感じで来たんだろうなあいつら。まぁ気持ちは分からなくもない。でもなんだろう、あいつらスッゲー小物臭がする。
「いらっしゃいませ、2名様ですね?お席へご案内いたします」
入り口近くにいた優樹くんが対応に向かったみたいだな。笑顔が素敵です!
「えwww君男なん?www」
「これはクオリティ高けぇぞおいwww」
わかります、その気持ちすごくわかります。
「はい、僕はあくまで男性ですが」
「うはwww僕っ子キタコレwww」
「他のやつらゲテモノばっかりなのになんでこんな所にいんの君?www」
おいおい、ゲテモノはさすがにねーだろ。
「お客様、スタッフへの誹謗、中傷はおやめください」
おぉ、優樹くんかっこいい!!仕事はきっちりこなすスーパーウーマンですね!ウーマンではないけど。
「いやいや本当のこと言ってるだけだしwww」
「てか客にその態度はないんじゃね?www」
あ、優樹くんの笑顔が消えた。
「・・・あなた方ような下衆な人達に僕の仲間を侮辱する言われはありません」
うわっ、だいぶエグいなぁ・・・でもなんだろう、ゾクゾクしちゃう!って、んなアホなこと言ってられんな。小物共の顔が険しくなったぞ。
「おいおい、こっちは客だぞ?」
「ちぃと教育してもいいよなぁ?客に対しての態度ってのを教えてやら無いとだめだろ?」
チッ、予想以上に短気なやつらだな。あのぐらい快楽に変えないでどうする。って、冗談はここまでにして、あいつ等すぐにでも手だしてくるなこりゃ。
「まずいな、止めに行かないと」
「しゃーない、いくか」
「おい、お前がいかんでも俺がなんとかするが?」
「ああいうバカの相手は馴れてるんで」
そう飛鳥さんに言った後、俺は優樹くんの元へと向かった。
「そこの下衆A、Bさん?暴力はいけませんよ暴力は」
「あぁ?なんだよ」
「うぉっ!またえらい美人な子キターーーーー!」
おまいらみたいな小物に言われてもなぁ・・・
「てか僕っ子ちゃんと浴衣美人ちゃんはマジ女じゃねーの?なぁ?」
「そうだな、俺らで確かめてみるかぁ?」
うわぁ~・・・これはマジないわぁ・・・あんたらの目は節穴なのか?声からして男だろうがよ。
「お確かめになりたいのならどうぞご自由に。ただし、"俺はそんな柔じゃねーぞてめぇら"」
「上等じゃん、行くぞ!」
「覚悟しろテメェ!」
「ココロさん!」
あぁ、ホールにいるからその名前で呼ぶのね・・・なんかやる気ゲージ減ってきたなぁ・・・ちょっとカッコよく決めようと思ってたんだがなぁ・・・ココロじゃカッコつかないよなぁ・・・いいや、適当にあしらっとこ。
「とりあえず、寝とけ」
そうして俺はまずAのヘタレた右ストレートを右手を使って払いのけつつ、後ろに回りこむように転回し、廻った勢いを乗せつつ後頭部めがけて肘打ちを当てた。ちなみにこの技はケン○チで出たアパチャ○が使っていたソーク・クラブを真似たものだ。
「ゴフッ」
Aさん退場さよーならー
「テメェ!!」
なーにがテメェだよ、そっちが煽ってきて勝手にキレたくせに。ったく、浴衣で動きづらいってのに手間かけさすんじゃねーよ小物君
「よっと」
次に突っ込んできた小物君の萎びたパーンチを扣歩で横に避け、体全体で相手を巻き込み擺歩を行った。大○寺くんみたいに頭から落ちていったぜヒャッハー!ケ○イチで出てくる技はマジ便利っすなー
「・・・すごい」
目の前で見ていた優樹くんもうビックリしまくりお口ポカーン状態になってます。まぁ、柚子にフルボッコにされている俺を見てればそうなるわなぁ~
「・・・とりあえずノビてるこいつらは事務所につれてくぞ。起きたらそれ相応の対応をさせてもらう」
そういって飛鳥さんは軽々二人を両手に担ぎ、事務所へ歩いていった。てか、成人男子二人を軽々持つとかおかしくね?ここで働くよりボディービルダーとかやってたほうがいいんじゃね?
「すごいなオイ!お前なんでそんな強いん!?ってか、そない強いんならあの子の尻に敷かれるとかおかしないか?」
「あいつが悪魔だろうが鬼だろうが女性に手を出すのは俺の流儀に反するのさ・・・」
なんか今カッコいいこと言った俺!まぁ、上の妹は論外だけどな、あいつは女じゃなくてバカという生き物だから。
「まぁ、俺は自分からは手は出したくないから、基本カウンター技しか使わないようにしてるけどなぁ」
自分から手は出したくない、ってものあるが、基本運動嫌いなんでカウンターとかのほうが楽なのよね。あと、相手から攻撃してもらえたら正当防衛じゃん?それと太極拳の化勁とかの無効化系の技とかいいよね。力そんな使わないし。
「ココロさんカッコいいです・・・」
優樹くんがなんかトロンとした目でこちらを見ている!?少し頬が赤いんですが!ま、まいったなぁ、俺の強さに惚れちゃったかNA!!カモン!君のその愛俺が受け止めてあげましょう!!
「ってちっがーーーーーーーーう!!」
俺はノーマル俺はノーマル俺はノーマル俺はノーマル俺はノーマル俺はノーマル・・・
「すごいぞあの子!初めて見る子だな!!」
「美しくて強いとかなんというオレ得。罵ってもらいたい・・・!」
「ココロちゃん!私にも、私にも愛の罵りをしてちょうだぁーーーーーい!」
いきなり出てきてなにいってんだこのオーナー!?ってか二番目のセリフの客、テメェはSMクラブにでもいってろやッ!!!
「・・・とりあえず事務所へ戻ろう」
小物以外のお客さんに「お騒がせしました」と謝罪しつつ、俺は事務所へと逃げ込んだのであった。
心:なんで俺こんな格闘のスペック高いの?
そりゃ上の妹の相手してたからだろ?
心:まぁ、そうなんだけどさ・・・
柚:いつの間にかバトル小説になったり、どこか異世界に飛ばされるかもねあんた
心:やだよめんどくさい!!