心くんのバイト仲間
さぁ、初出勤だよ心くん!そしてついにバイト仲間との初顔合わせだよ!
心:今からでも違うバイトに・・・
柚:させると思ってんの?
心:デスヨネー・・・
俺は、契約をしてしまった・・・悪魔との契約を・・・QBさんも真っ青な悪質な手口により俺は、俺はッ!
「今日から新しく仲間になったココロちゃんです。みんな仲良くしてあげてねぇ~♪」
あの契約を行ってから1週間後の日曜日、俺は「やっぱりできん、サボろう!」としてたのだが、白夜叉・・・改め柚子がその俺の気配の察知したのか現れ、脅され、ボコられ、無理やりまたこの恐怖の館に足を運ぶハメになってしまったのだ・・・。ちなみに、柚子は俺の後ろでスタンバってます。あとなぜか首輪と鎖がつけられてます。ペットか?俺は躾のなってないペットか!?みんなドン引きだろうがッ!
「おい、俺らの店ってSMも始めるのか・・・?」
「あの人らの趣味とちゃうん?アブノーマルな関係なんやろ」
「でも、首輪つけられてる人泣いてるよ・・・?」
まって!会ってすぐ変態認定されてるぅ!?柚子のせいだ、これも全部柚子のせいだぁぁぁあああ!!!
「まってください、これは無理やり付けられたんです!脅迫されたんです!俺は無実だぁぁぁああああ!!!」
泣き叫び、崩れ落ちる俺。もう、ゴールしてもいいよね・・・?
「あ、私のことは気にしないでもらって結構です。どうぞ続けてください」
((((気にならない訳ないだろう・・・?))))
たぶん、男性陣の心は今一つになったと思う。
「まぁ、とりあえずみんな自己紹介してねぇ~」
マイペースだなこの姉ちんは。揉むぞ?揉みしだくぞ?
「じゃあ、先ず俺からだな。この店のチーフの雛沢飛鳥だ。この店でも『アスカ』という名前で勤めている。最初は分からないことだらけで困惑するだろうが、しっかりサポートするから安心するといいぞ」
最初に名乗り出た飛鳥さん。うん、なんで男の娘カフェで働いてるの?って言いたくなるぐらいのマッチョだ。メイド服筋肉でピチピチじゃねーか、何処のメイド○イだ、瓜二つじゃねーか。狙ってその衣装なのか?ダメだ、脳内で声が力○さんヴォイスで変換されてしまう。
「次はうちやな。うちは三澤拓馬。ここでの呼び名は『タマ』で、役者の卵ってところやな。時給がええのと、おもろそうやったからこの店で働き始めたんや!まぁ、うちぐらいカッコいい男なら女装なんて似合いまくりやけどな!」
メイ○ガイの次はナルシーかよ。まぁ、確かにムカツクぐらいイケメンではある。・・・死ねばいいのに。あとエセ関西弁なのは何か意味があるのか?キャラ作りか?見た目髪が茶色いギー○ュなのに。○ーシュがセーラー服か・・・、着てもらう側だったのがお前は着る側なのね。
「僕は四之宮優樹です。お店では『ユウ』って名前になってます。今日はいないんだけど、友達に誘われてこのお店に働くことになったんだ。えっと、お互い頑張ろうね・・・?」
あぁ・・・なんだろう、なんでこんなに心が癒されているんだろう。そしてなんでこんなに可愛らしいんだろう。こう、美人!とかってことではないんだけど、素朴な可愛さというか、疲れた俺を包んでくれるような優しさを感じる・・・!容姿も似てはいるのだが、俺○の地味子ちゃんとか、化物○の羽○さんみたいな包容力を感じる!しかも衣装がブレザーにスカートだと・・・!?おかしな、こいつ男なのに。なにかに目覚めちゃいそうだぜ・・・
「ほら、呆けてないであんたも自己紹介ぐらいしなさいよこのグズ」
(((コワッ!!)))
お前、3人が怯えた目でお前を見てるぞ。そんなんだからモテるくせに未だ彼氏いない暦年齢なんだよ。ってイタイ!鎖引っ張らないで!!
「・・・後ろの般若(グイッ!!)・・・お美しい姫君のご紹介で働くことになりました神条心です。なんか『ココロ』という名前で働くみたいです。お願いします、優しくしてください・・・」
(((不憫すぎる・・・)))
なんだろう、この人達とはうまくやっていけそうな気がする。なぜだか分からないけど、そんな気がしたんだ・・・
「この子達の他に後2人いるんだけど、その子達は後日自己紹介してもらいましょうねぇ~。とりあえず、ココロちゃんお着替えしてきてねぇ~」
「とっとときなさいウスノロ。あんたが慣れるまでは私が化粧とかすることになってるんだから」
「・・・はい」
もう、抵抗する気力もないや・・・。好きにすればいい、あたいのことなんて好きにすればいいわッ!!
無事、化粧も終わりました。泣きたいけど、泣いたら化粧落ちるから泣くなと脅されてるんだぁ・・・
「お待たせしました・・・」
「・・・これはすごいな」
「ほんまかこれ?化けすぎやろ・・・」
「・・・綺麗です」
3人とも驚愕の表情でこちらを見ている。まぁ、そうだよな、俺も最初冗談かと思ったもの。ちなみに、衣装は浴衣である。てか、柚子着付けなんてできたのか。あ、昔着物俺に無理やり着せてたんだからできるわなそりゃ。まぁ、あの手際のよさはびっくりしたけど。
「これはオーナーが期待する訳だ。これほどの逸材見たことないぞ」
「・・・うちの彼女にならへんかマジで」
「おいギー・・・拓馬、今度そのセリフ言ったら男の勲章潰して性転換さすぞ」
「マジすんません!・・・ってギーってなんや?」
「気にするな」
ふぅ、間違ってギ○シュと言うところだったぜ。
「えっと、心さんに申し訳ないとは思うんですけど・・・本当に綺麗です。オーナーが心さんについて頭のネジついになくなったかな?ってぐらい語ってたのが分かった気がします」
優樹くんちょっと黒いところもあったのね。・・・でもそれもまたイイ!
「優樹くんには負けるさ・・・どうだい?オジサンと一緒にいいことしないかい?」
「おい心!うちに男の勲章潰すいっといてお前自分でなにいっとんの!?」
「いや、余りにも可愛かったからつい・・・」
「・・・心さん、彼方もなんですか。昔からそうです、ヘタレで暗くてメガネでひ弱で、そんなんだから女の子からは男扱いされないし、男なのにナンパされるし、僕なんて、僕なんて・・・」
あ、優樹くんからなんか暗黒オーラが出て来てる。やっべ、地雷踏んだかコレ。どうしよう・・・
「・・・ごめんな優樹くん。俺だって先週この格好させられて、綺麗とか言われて落ち込んでたっていうのに。同じ気持ちが分かる同士だと言うのに。これからはそんなこと言わないよ?だから、優樹くんも頼むから綺麗とか言わないでくれ・・・!」
そう言いながら俺は、落ち込んでいた優樹くんの頭を撫でてやった。
「心さん・・・いえ、僕も悪かったんです。それにこのお店で働いてるんですから、一言一言で落ち込んでたらだめなんです。分かってはいるんです。だから、僕も、心さんも頑張っていきましょう」
そう言った優樹くんの顔はそりゃもう・・・抱きしめたくなるほど可愛らしい、明るい笑顔だった。まぁ、さすがに抱きしめたりはしないけどね。代わりに頭を撫でていた右手を下ろし、僕は優樹くんと握手を交わした。
「うむ、美しい友情だ。素晴らしい!」
「なんか、うち女同士の百合百合みてる気分になったわ」
「「ハァハァハァハァハァハァ」」
・・・なんか女性陣が鼻息荒いんですが。怖いんですが。ダレカタスケテ
「ユウちゃんカワイイユウちゃんカワイイユウちゃんカワイイ」
「お姉様!私も、私も頭撫で撫でしてぇー!そして可愛がってくださぁーーーい!!」
柚子が優樹、暁美さんが俺に対して危ない視線と発言をしている。というかロックオン状態なんだが。
「「ギィヤァアアアアアアアアアアア!!!」」
あまりの恐怖に、俺と優樹は抱き合いながら発狂した。・・・この恐ろしいオーナーと魔王がついてる店で心身無事に働くことができるのだろうか。
BLタグつけたほうがいいん?それともGL?
心:どっちもねーから安心しろクソムシ
柚:BLはぜひ付けるべきだと思うわ。
心:俺を社会的に殺して何が楽しい貴様等!!




