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~プロローグ2~ 心くんの腐れ縁

 残念な女性陣な家族の心くん。ついに一人暮らしだひゃっほぃ!と喜んだはいいものの、・・・世の中お金なのよね。そんな彼方に素敵な腐れ縁のナカーマが来てくれたよ!やったね、心くん!


心:なんかスゲームカついたからお前のPCにあるエロフォルダうpしていい?


 すいまっせんそれだけは勘弁してください。

とりあえず一人暮らしを認めさせた俺なのだったが、両親(というか主に母親から)条件をだされていたりする。





・学費と家賃はこちらで払うが、公共料金や生活費などは自分で稼ぐこと

・月に1度は実家に戻ってくること

・彼女、というか不純異性交遊禁止!!





 まぁ二つはまだいいんだ、最後のはなんなんだよといいたい。でも、これ認めない限りあの変態とヤンデレは認めなかっただろうしなぁ・・・てか、俺に彼女なんか出来る訳ないと思うんだがなぁ。

 中学のころまではクラス内で一番小さかったし、小中高と帰宅部で基本部屋に引きこもってるし、まぁ、バカの鍛錬で外でたりはするけどさ。あと別にヲタクということを隠す気もないので、仲のいいヲタ友と学校だろうが店だろうが普通にヲタトークするし、顔だって平凡だし、髪切るのが面倒くさいから伸ばして後ろで括ってるし、メガネだし、生活習慣、見た目どれを見てもただのガチなヲタクだ。こんなヤツの何処がいいんだろうな俺のご家族様は。マジ意味不明。まぁ、上の妹はなんとなくわかるが(バトル的な意味で)。 高校時代なんて周りの女子なんてこっち見ながらヒソヒソなんか言ってたなぁ・・・べ、別に泣いてなんかないんだからねっ!

 ・・・ふぅ、落ち着いた。まぁそんなわけでバイトを決めないとネットも出来んし漫画もラノベもゲームも買えなくなってしまうわけですよ!!マイファーザーから餞別としてすぐにバイト見つからない可能性もあるから10万という大金をもらっていたりするのですがね。さすがです父上。

 でも、10万なんて公共料金やら、ネット代やら、交通費やら、食費やらで2~3ヶ月持てばいいだろう・・・まぁ、その数ヶ月遊んで暮らそう!って思うほど人間落ちちゃいませんけどね。そんな訳で引越しの荷物やらなんやら片付け、PCをネットにつないでからすぐアルバイト情報載ってるサイトみたり、コンビニでアルバイト情報誌とか買った訳なのですが


「大学生だしコンビニとか居酒屋とかそういうのが妥当なんだろうか・・・お、デスクワークもよさそうだなぁ、なんか楽そうで」


 デスクワークな仕事ついてる人に謝れや、ってくらい甘いこと言ってる俺だったりするが、なにぶん始めてのバイトだ、いろいろやってみたいのでどの職種にしようかすっごい悩んでたりする訳なのです。ニ○ニコ動画みながらだけど。

 マリ○64実況を聞きつつ情報誌を見ていたのだが、いきなり玄関から来客の知らせが届いた


ピンポーン


ピンポーン


 まぁ、ヘッドフォン使って実況聞いてるから来客の知らせに気づかなかったり。


ドンドンドンドコッ!!


「んぁ?誰だよドンドンドンドン!!ってか最後のドコッってなんぞ!?」


 ツッコミをいれつつ玄関まで向かってドアと開けると


「ヘブァッ!!」


 ・・・ドアに顔面ぶつけて悶絶している阿呆が一人


「誰が阿呆よ!!」


 声に出してないのになぜ解る!?


「あんたの顔みりゃ解るわ!!」


 そんなに解りやすいか・・・?


「うん」


「って絶対俺の考え読んでるだろ!顔とかじゃないだろ!?なにその完全なる会話!え、サトラレ!?俺サトラレなん!?」


「馬鹿いってないで早くあがらせてよ。まったく玄関で騒いで・・・近所迷惑でしょ」


「全部俺のせい!?ねぇ俺のせいなの!!」


 そうやって俺を罵倒?しつつ部屋に進入してきたのは中高、そしてなぜか大学も一緒の腐れ縁である舞姫柚子(まいひめ ゆず)だ。祖母がロシアの人とかで、俺より背高いし、リアル白髪?というか銀髪だし、顔も祖母譲りなのか分からんけどすっげー整ってるし、日本人らしからぬ容姿である。ABの天使たんを想像してもらえると解りやすだろう。背たけーが。まぁコイツも俺と同じヲタクであり、コスプレイヤーであり、腐っている女子である。


「誰が腐ってるって?」


「ごめんなさいマジすいませんしたっ!」


 ちなみにキレると精神的にイジメぬいてくるので要注意。


「・・・てかなんで柚子がいんの?」


「あ、言ってなかったっけ。私隣の部屋に住んでるから挨拶にきたのよ」


「・・・は?」


「なにアンタ?その年でもうボケ?若年性痴呆症ってやつ?」


「違うわ!なんで隣の部屋にお前いるの!?俺不動産屋で聞いたときお前いるっていう部屋誰か住んでたぞ!」


「あぁ、その人ならこのアパートよりもっといいマンションに移ってるわよ」


「・・・お前の仕業か」


 ちなみにコイツの家、というか親族みんなかな、舞姫グループっていうでっかい会社を経営していて、バカみたいに金持ちだったりする。・・・どうせ金に物言って退去させたんだろうなぁ


「てかなんでそこまでする必要あるよ?お前ん家金持ちなんだからいいマンション住めるだろうが」


「なに言ってんの?アンタっていうオモチャがいるんだからここ選んだに決まってるじゃない」


 ・・・悲しいかな、中学時代とある弱みを握られてからこいつは俺をおもちゃと呼び、散々イジメぬくんだ。たまにこっそりと反撃するけど。


「あぁ・・・いいや、なんか考えるの面倒くさくなっちゃったなぁ・・・」


「なにイジけてんのよ、とりあえず客にお茶と茶菓子ぐらいだしなさいよ」


「引っ越してきたばかりでそんなのある訳ないだろ!!てか学費と家賃以外は自腹な生活になるんだからそんな贅沢できるかっ!!」


「え、そうなの?・・・あぁ、あんたんとこの女性陣いろいろすごいものねぇ。まぁ学費と家賃でるだけまだマシなのかもしれないわね・・・」


 うちの家庭事情はこいつは知っていたりする。家に連れてったことはないけど、俺がたまに愚痴るからね・・・てか、俺が女子の知り合い連れてこうものならどんな災害が訪れるかわかったもんじゃない・・・!!


「だからこうやって少ないお金使ってバイトの情報誌買って読んでたんだよ」


「バイトねぇ・・・ねぇ、私の知り合いの店で働いてみない?」


「・・・え?」


「ちなみに場所はここから電車で5駅ぐらいで、時給なら安くても1000円から。あんたの対応次第でその倍に時給して貰えるよう交渉してあげてもいいわよ」


「おぉ・・・神様、女神様、天使様!!ぜひこの卑しいワタクシにお慈悲を分け与えてください!!」


「・・・うわぁ、速攻で土下座したと思ったらそのセリフ、そこまでいくと引くわぁ」


 っせ!そんな高時給バイトなんて情報誌みてもなかったぞ!しかもあの舞姫グループ繋がりだ、いろいろ期待できるじゃないかYO!!


「で、この卑しい豚はどうすればいいですか!髪はさすがに切ったほうがいいですよね!」


 まぁ、肩に掛かるほど髪の長いメガネヲタなんて、さすがに知り合いのツテでもNGだろうしなぁ


「ん?、あんたはなにもしなくていいわよ。髪形もそのままでいいわ。制服とかは店においてあるし、使う道具・・・は私の方で準備しておくわよ」


 ・・・神はここにいた!阿呆とかヲタクとか腐ってるとかアバズレとか鬼畜とか精神破壊者とか性悪とか思ってごめんなさい!!


「・・・なんかすっごい馬鹿にされた気がするんだけど。やっぱこの話無しでいいかな?」


「マッジ調子こいてすんませんっした!肩でも脚でも胸でも揉みますんで勘弁してください!」


「いや、胸揉むとかあんた馬鹿じゃないの?死ぬの?」


「ホントすいません・・・」


 いや、だって天使たんな見た目なのにオッパイすんごいんですもの。揉みたくなるのは男の性ってもんですもの。いや、マジでやったら殺されるけど。


「まぁ、あんたの馬鹿加減は元からだからいいわ。んで、やるんなら今店長にいつ面接OKか聞いてみるけど」


「柚子様お願いします!」


 もうどげ○んの瀬戸さん並みの綺麗なDO☆GE☆ZAしてやりましたよ。『土下座。それは、命への執着の究極形態、 命恋いのちごいである。』いいこと言うじゃない板垣先生。


「土下座はいいから普通に座って舞ってなさい」


「え!?舞うの!?てか座りながら舞うってどうやるの!!」


「冗談に決まってるじゃないの・・・テンション高いわねあんた」


「大人しくこの卑しい豚は大気の如く待機してますので交渉お願いいたします」


 この素晴らしいほどの下手加減、さすが俺だ。ちょっとジョークも交えつつなのが上級者テクってものですよ


「あー、はいはい。わかったから・・・」


 すっごい呆れられたけど何でだろう?まぁ、柚子は携帯片手に部屋を出て行った。玄関あたりで電話するのかね?

 それから数分後、柚子は部屋に戻って来た。それまで俺はなにしてたかって?もちろん実況動画の続きみてましたけどなにか?DDRコントローラーでマリオとかマジっぱねぇわぁ・・・


「あんた暇さえ見つければネットよね。とりあえず面白い動画なら後で私もみるから感想よろしく」


 さすがヲタ同士、この趣味のがあってこその腐れ縁です。じゃなかったらこんなヤツ絶対近づいてないわ。遠めで視姦するぐらいだわ。


「あんた絶対よからぬこと考えてたわよね今」


「滅相もございませんお嬢様、私のような下賤な人間はお嬢様を見てハァハァなんていたしません」


「ホント変態だわあんた・・・まぁ私もあんたと宮下くんの絡みとかで妄想して遊んでるから許すわそのぐらい」


「まって!なにその怖い妄想!僕はノーマルです!!アッーーーーーーな展開なんて希望してません!」


 ちなみに宮下とは高校時代の同士、もといオタ仲間である。よくあいつの家でいろんなアニメの最新話について論議したものだ。


「とにかく、店長に事情話して次の日曜日に来てほしいってことだったから。ちなみに私も一緒に行くからね」


「アイマム、了解しました。道案内よろしくお願いします」


「それじゃバイトの話はまた後日ね。ちなみに今日は泊まっていくから夜ご飯作りなさい」


「なぜ!?あなたお隣様でしょうが!自分のお部屋にゴーホームしなさい!!」


「面倒くさくてまだ片付けしてないのよねぇ。しかも新しいベッド届くの明日だし。あんたは床に寝てればいいんだし問題ないじゃない」


「さすがにまだ4月だから寒いわ!!お仕事いく前に風邪ひいちゃう!お熱でちゃう!」


「・・・仕方ないわね、布団一式買うからついてきなさい」


「それ買うんなら自分の部屋で寝てもいいよね!!」


「しょうがないじゃない!ネットまだ出来ないんだから!死ぬわよ!私死ぬわよ!!」


「クッ・・・ネットが出来ないのなら仕方ないな・・・」


 ヲタクな俺らにとってはネットが出来ないとか死と同義なのさ。さすがに同情するぜ柚子・・・


「ほら、さっさと行くわよ!ついでにご飯の材料とかも買いましょう。材料費ぐらいならだしてあげるわよ」


「材料費出してくれるのなら仕方がないな・・・」


 料理するのは、まぁ好きだから材料費出してくれるのならいいか・・・てか、まてよ?これって不順異性交遊になるんじゃね?禁則事項じゃね?みっくるんに怒られるんじゃね?・・・まぁ、いいか。こいつに欲情したとしても手を出せるほど俺は強くねぇ!ヘタレなのさっ!!・・・あれ、なんか瞳からミネラルウォーターが


「・・・なに泣いてんのあんた?」


 また呆れた目で俺を見ている柚子。なんだその目は、いい加減ハァハァしちゃうぞコノヤロー

 そんな訳で買い物に行った俺らなのであった。

 こんな残念主人公にするはずじゃなかったのにキーボードが止まらない作者です。


心:っさいぞ根暗へタレ人見知りバカ


 ・・・主人公様にはもう少しで大変な目にあってもらうので乞うご期待♪


心:チョーシ乗ってすんませんっした!!

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