修学旅行フラグ、京都ダンジョン突入!?
新幹線の中。
俺、天城ユウ(14)、引きこもりゲーマー兼Eランク冒険者。
そして今、修学旅行の行き先が――京都ダンジョンに変更された。
「いや、普通の京都観光どこいった!?」
リナ「観光のついでにダンジョン探索だってさ。教育的だねー」
「教育的の使い方、絶対間違ってる!」
ピロン。
【修学旅行フラグ:発動】
【ダンジョン生成率:87%】
メモ「マスター。京都の地脈が不安定です。ダンジョン発生、確率的には“予定調和”です」
「予定調和って何!?」
ミサキ「まあ、ユウがいる時点で何か起きるって先生も覚悟してたし」
「それ信用じゃなくて死亡フラグだよ!?」
到着した京都駅。
観光客の群れの中で、俺たちは特別任務班として召集されていた。
「今回の実習任務は――清水寺地下に突如出現した“恋慕のダンジョン”の調査だ!」
教師(筋肉ダルマ)「なお、ダンジョン内では恋愛イベントの発生が確認されている!」
「恋愛イベントってなんだよ!?」
リナ「……また恋愛系か」
ミサキ「なんでユウが関わると全部ラブコメ展開になるの!?」
ピロン。
【恋愛系ダンジョンフラグ:確定】
清水寺の舞台の裏。
地面にぽっかりと口を開けた黒い穴。
シル「危険レベルC。だが、未知の“感情波”を検知」
メモ「感情波……恋心ですね♡」
「解析軽いな!?」
教師「よし、班ごとに突入! 天城班、先頭いけ!」
「え、ちょ、なんで俺ら!?」
ミサキ「くじ引き」
「確率の暴力!」
ダンジョン内は――
朱色の鳥居が無限に続き、
地面にはハート型の魔法陣が浮かび上がっていた。
「なんだこの恋愛神社みたいな空間……」
ピロン。
【好感度システム:有効化】
【イベント発生率:上昇】
メモ「マスター、敵反応です」
「敵!?」
現れたのは――ピンク色のスライム。
リナ「……かわいくね?」
メモ「注意! “ラブスライム”です。触れると好感度が強制上昇します」
「それ戦闘じゃなくて恋愛トラップだろ!!」
ミサキ「やばっ、リナの腕にくっついた!」
リナ「うわっ、なんか心拍数あがってきた!?」
ピロン。
【リナ→ユウ:ときめき度+35】
「勝手に好感度操作すんなぁぁぁぁ!!」
さらに奥へ。
突然、地鳴りが起き、黒い穴が開く。
そこから現れたのは――
「ふふ……久しいな、“フラグ使い”」
「誰!?」
黒マントの少年が現れる。
手にはルーレット型の杖。
「俺の名は真神レン。Bランク冒険者、“運命操作”の能力者だ」
「出たよライバル枠!」
リナ「ちょっと中二っぽいけどカッコいい」
「言うなそれ!」
真神レン「このダンジョンは俺が攻略する。フラグの力など、運命の前では無力だ」
「うわ、完全にバトル展開入った……!」
ピロン。
【宿命フラグ:発動】
レンが杖を回す。
ルーレットが光り、結果が「ユウ:転倒」に止まる。
「うわっ!?」
ドシャァン!
「本当に転んだぁ!?」
メモ「運命操作、ランダム確定の強制発動型……! かなり厄介です」
俺「なら、こっちもやるしかない!」
ピロン。
【主人公補正フラグ:発動】
【立ち上がり演出:強制再生】
「主人公は何度でも立ち上がるんだよ!」
レン「……クッ、フラグ干渉!?」
メモ「マスター、今です!」
俺「“和解フラグ:発動”!!」
ピロン。
【敵対関係:好感度に変換】
レン「な……なに!? お前の力、なんだこれは……!?」
「友情ルート突入成功!」
リナ「いや戦えよ!?」




