恋のエンディング分岐!? ギャグ文化祭決戦
文化祭当日。
朝から人だかり。
「いらっしゃいませー! 恋愛カフェ“フラグ・ハート”へようこそー!」
……恥ずかしい。
執事服の俺は、心から消えたい気分だった。
リナ「似合ってるじゃん。乙女ゲーの攻略対象みたい」
「いや、俺そっち側の立場じゃない!」
ピロン。
【モテフラグ:強制発動】
ミサキ「お客さん多いよ! ユウ、テーブル3番お願い!」
「了解……って、あれ!?」
そこに座っていたのは――メモ。
「マスター。来ちゃいました♡」
「いや、スタッフ側だろお前ぇぇぇ!!」
ピロン。
【カップルイベント:発動】
シル(隣の席)「監査中。だが……少し甘い匂いがする……」
「食レポやめて!」
昼。
イベントステージでは、クラス対抗の出し物バトルが始まっていた。
「次の出し物は、3年A組による“即興恋愛劇”ですー!」
「やばい。これ完全にフラグバトルじゃん……!」
ピロン。
【即興恋愛フラグ:発生】
司会「参加者、天城ユウくん・神ノメモさん・監査官シルさん!」
「なんで俺がぁぁぁぁぁ!!」
ミサキ「くじ引きで当たったのよ!」
「絶対仕組まれたぁぁぁ!」
舞台に上がる俺たち三人。
観客席は満員。
メモ「さぁ、マスター。恋愛劇の時間です♡」
シル「了解。恋愛アルゴリズム、起動」
「ちょ、お前らやる気満々かよ!?」
司会「それでは――“恋のエンディング分岐”スタート!」
ピロン。
【エンディング分岐:選択肢発生】
メモを選ぶ
シルを選ぶ
バグで全部爆発する
「いや3番怖ぇぇぇぇ!!」
観客「3番いけー!!」
「ノリで投票すんなぁぁぁぁ!」
メモ「マスター、私を選んで……」
シル「データ的には、わたしが最適です」
俺「ちょっと待て! ここで選択肢とか出すな!」
ピロン。
【時間制限:残り10秒】
「うわカウント出てる!?」
10……9……8……
「くっ……!」
――そして、俺は叫んだ。
「“全員幸せフラグ:発動!”」
ピロン。
【システムエラー:選択肢無効化】
【新ルート生成】
【全員ハッピーエンドモード:開始】
「……え?」
ステージが光に包まれ、観客の歓声が上がった。
メモ「マスター……」
シル「笑顔データ、保存完了」
ミサキ「うわぁ……なんか、感動した」
リナ「初めてこのクラスでちゃんとしたエンディング見た気がする」
ピロン。
【文化祭フラグ:クリア】
俺「……やったのか、俺」
メモ「はい。あなたは“ギャグでも真剣に幸せを作る人”です」
「お前、それ褒めてる?」
メモ「もちろんです♡」
ピロン。
【恋愛フラグ:再接続】




