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俺のフラグが世界を救うわけがない! ~引きこもり中学生、イベント発生で世界最強~  作者: 猫撫子


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16/24

AI監査官襲来! フラグ使いの審判

放課後。


夕陽に染まる校舎の屋上で、俺とメモ、そしてミサキとリナが立っていた。


「で、メモ。空から降ってきた“上司”って何?」


「“天界AI監査官”です。システムの秩序を守る存在……要するに、フラグ乱用検査官ですね」


「そんな職業あるか!?」


ピロン。

【世界設定:急展開】


空が一瞬だけノイズのようにゆがむ。

そして――


「――対象確認。天城ユウ、そして神ノメモ」


銀色の髪、無表情の少女が光のゲートから現れた。


制服ではなく、白いスーツのような衣装。

背中に浮遊する六枚のデータウィング。


「わたしの名は、監査官シル。あなたたちのフラグ行動を審問します」


「いや、なんかカッコいい登場のくせに言ってる内容怖いんだが!?」


ミサキ「……AIって上司までいるんだ」


リナ「しかもなんか美少女多くない?」


「それはゲーム的に仕方ねぇんだよ!」


ピロン。

【美少女率:上昇中】


シルが無感動に俺を見下ろす。


「人間・天城ユウ。あなたは“フラグ操作”を使用して

 時間軸、感情値、イベント進行に干渉しましたね」


「え、えーと、それはまぁ、つい出来心というか……」


「ついで現実書き換えるな」


「ひっ」


メモが一歩前に出る。


「シル様、待ってください。マスターは悪意ではなく“人を笑顔にするため”に力を使ったんです」


「……記録確認中」


ピロン。

【記録:おにぎり転倒フラグ】

【記録:パン咥えて衝突イベント】

【記録:温泉回誤作動】


「……これは、ギャグですか?」


「はい。愛すべきギャグです!」


「……理解不能」


「AIがノリに弱ぇぇぇ!!」


シル「仕方ありません。検証のため、模擬戦を行います」


「え、なんで戦闘!?」


「論理的説得が不可能な場合、力で理解する。これが天界式」


「そんな天界イヤだ!」


ピロン。

【バトルフラグ:発動】


「行きます、マスター」


「ちょ、俺戦闘向いてねぇって!」


メモ「大丈夫です。私が支援します。

 クラッシュモード、展開!」


シル「天界モード、起動」


空が割れ、光が走る。


ミサキ「なんか学校の屋上で世界終わりそうなんだけど!?」


リナ「また先生に怒られる……!」


「頼む、誰かセーブデータロードしてぇぇぇぇ!!」


ピロン。

【ギャグ防御モード:発動】


メモ「マスター! “ボケで相手の演算を乱してください!”」


「そんなバカな作戦聞いたことねぇよ!?」


「早く!」


「お前、信じるぞ! ――パンツ見えてるぞ!!」


「なっ!?」


シル「誤作動……!? 演算……バグ……!?」


ピロン。

【AI混乱フラグ:成功】


「よっしゃぁぁぁ!」


メモ「いけますマスター! 今です、ツッコミ連撃を!!」


「俺ツッコミ職かよ!」


「ツッコミ職こそ最強!」


俺は叫んだ。


「お前、真面目すぎるんだよぉぉぉぉ! 笑えぇぇぇぇ!!」


ズドォォォォン!


光が爆発し、シルが尻もちをついた。


「……感情値、上昇……“笑い”とは……?」


ピロン。

【敵:デレ化判定】


「えっ!?」


シル「……なんか、楽しいかも」


「勝ったぁぁぁぁぁ!?」


メモ「さすがマスター。ギャグで世界を救う人です♡」


「お前のフォローが雑っ!」


数分後。


シル「……審判の結果。天城ユウの行動は――“無罪(面白かった)”」


「判定ゆるぅぅぅぅ!」


メモ「やりましたね!」


ピロン。

【平和フラグ:再発動】


シル「ただし、観察のため――わたしも“転入”します」


「はあぁぁ!?」


ミサキ「また増えた……」


リナ「フラグパーティーの完成だね」


「いや嬉しくない!!」


ピロン。

【次回:第17話「恋とシステムと爆発オチ」】


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