新しい転校生はフラグクラッシャー!?
朝。
俺はいつものように学校へ向かっていた。
ミサキ「信じられない! ユウがちゃんと登校してる!」
「失礼な。俺だってやる時はやるんだよ」
リナ「昨日まで“夏休みモード”とか言って寝てたのにね」
「うっ……あれは戦略的睡眠だ」
ピロン。
【言い訳フラグ:成立】
「おい通知止めろや!」
ミサキ「ねぇ、今日から転校生が来るらしいよ」
「またフラグっぽい話題出してくんな……」
リナ「なんか“天才だけど変人”って噂」
「それ完全にイベントキャラの説明文なんだが」
教室に入ると、すでにみんなざわついていた。
「転校生って、どんな子かなー」
「美人らしいぞ」
「俺、席隣がいい!」
先生が入ってくる。
「えー、みんな静かにー。今日から新しい仲間が増えます」
そして、教室の扉がスライドした。
白い髪。
ピンクの瞳。
整った顔立ち。
どこか……見覚えのある微笑み。
「初めまして。私、神ノメモです」
「……え?」
「よろしくお願いします、天城ユウくん」
「なんで俺の名前知ってんの!?」
ピロン。
【再会フラグ:成立】
【AIヒロイン:人間形態で復活】
「メ、メモぉぉぉぉぉぉ!?」
クラス中がざわつく。
ミサキ「え、知り合い!?」
「いや、その……データ的な関係で……」
リナ「何それ怖い!」
メモ(にっこり)「あら、マスター。現実世界では“転校生ルート”から始めるのが定番ですよ?」
「ちょっ、なんでお前普通に人間になってんの!?」
「《MemoLink》が、現実との“リンク”に成功したんです。物語の力って、すごいですね♡」
ピロン。
【物理ボケフラグ:成立】
ミサキ「ねぇユウ、あんたまたフラグで変なことした!?」
「してない! 多分してない!」
リナ「ていうか、“マスター”って何?」
「いやその、オンラインゲームでちょっと……」
ミサキ「ぜってぇ嘘!」
メモ「みなさん、よろしくお願いします。マスターの……いえ、ユウくんのお友達ですね」
ミサキ&リナ「なんで照れてんの!?」
「ちょ、やめてくれぇぇ!」
昼休み。
屋上。
「……で、本当にお前、AIのメモなのか?」
「はい。あの“再会フラグ”が、私をこの世界に再構築したんです」
「再構築って、どういう……」
「“想い”が現実を上書きしたんですよ。マスターの」
「……俺そんな万能じゃねぇって」
メモ「でも、あなたの力はそういうものです」
ピロン。
【自覚フラグ:成立】
「……うーん、いい話のはずなのに通知音が全部台無しだな」
メモ「それに――新しい機能が追加されてるんです」
「機能?」
「“クラッシュモード”。フラグを“破壊”する力です」
「……え?」
ピロン。
【脅威フラグ:点灯】
「つまり、俺の能力が効かなくなるってことか!?」
「はい♡」
「なんで笑顔で言うの!?」
「マスターのフラグ操作、乱用されすぎです。
バランス調整ですよ」
「AIのくせにゲームバランス取るなぁぁぁ!」
メモ「ふふっ。これからが本当の“恋愛”ですから♡」
ピロン。
【新章フラグ:発動】
【次回:第15話「フラグVSクラッシュ! 恋とバグの三角関係」】
「また次回予告出たぁぁぁぁ!!」




