表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いと絆の星空  作者: 輝川望智
第二章 1日目 創世祭
5/7

第五話 ガルトアの姫君セラ

翌日の夕方、父さんからお小遣いとして1000ガンデアを貰い俺たちは2人で祭りの前の少し盛り上がりつつある街の中にいた。


「今年も盛り上がってるな」

「そうだね」


「取り敢えずソル広場へ行くにはどうだ」

「いいね」


俺たちは視界に映る屋台などに関して色々と話しながら街の中心部にあるソル広場へ歩いて行く。


「だから!1人で大丈夫だって言ってるでしょう!」

「駄目です!何かあったらどうするんですか!」

「あなたみたいな兵士がついて来るとみんな萎縮して祭りがつまらないのよ!」

「しかし!」


しばらく歩いてソル広場に通じている大通りに差し掛かった辺りで女の子と男が口論する声が聞こえてきた。目を遣ると兵士とドレスを着た7歳くらいの女の子が口論していた。近づいて行くと見覚えのある顔だった。同じく気付いたルクスが女の子に向けて駆け出す。


「セラちゃん!久し振り!」

「ん?あっ、ルクス久し振りね元気だった?」

「あの?私の話がまだ…」


ルクスが語りかけるとその女の子…この国のお姫様であるセラ王女は先程までの怒りが嘘の様に引っ込みルクスに笑顔で返答する。横に居た兵士であるグンドさんは少し驚いているらしかった。


「お久し…」


ルクスに追いつき、敬語でセラに話しかけようとしたところでハッとする。昨年の盗賊騒動の時に会った際に「友達なんだから敬語はやめて」と言われたことを思い出したのだ。なので


「昨年の盗賊騒動以来だな。セラ」

「ええ、そうねウィル」

「そういえば2人とも、あなた達のお父さんとお母さんは?」

「今年は祭りの運営などを任されていて居ないんだ。」

「お兄ちゃんの言ってる通り…で、ちょっと寂しいんだ。」

「なるほどね〜」


タメ口で話しかける。そして俺とルクスの言葉を聴いたセラは少し考えた後にいいことを思いついた様な顔をして…


「そうだ!ねえ、3人で一緒に回らない?グンドもそれならいいでしょう?」

「確かに、盗賊に負けないほど強いウィル君と姫様の許嫁であるルクス君が一緒であればいいでしょう。陛下には私から伝えておきましょう。」

「やった!」


俺やルクスの返答を待たずに話がトントン拍子に進んでいく。


「えっ、じゃあ、今回はセラちゃんと一緒に祭りを回れるの?」

「ええ、そうよ」


ルクスはとてもノリノリだ。因みに俺も賛成なので…


「なら、今回の祭りは3人で回るか。」

「うん」

「ええ」


こうして今年の祭りは3人で回ることとなった。

感想などの方お願い致します

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ