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窓際の彼女に二度恋をして

作者: うずらの卵。

俺は高校二年の雅樹、勉強は苦手だけど野球が好きで野球部で毎日練習に励んでいる。

そんなある日、隣の空き家に家族が引っ越して来た。

その日は日曜日で俺は部屋でゴロゴロしていたんだ。

俺の部屋は二階で隣の家の二階の窓と向かい合っていた。

ふと、窓から隣を覗くと隣の窓から女の子が顔を出していたんだ。

俺が「こんにちは」と声を掛けると女の子は顔を引っ込めてしまった。

俺は突然声を掛けた事を後悔したが、

暫くすると女の子が窓に顔を出して大きな画用紙を俺に向けて見せて来た。

画用紙には(私は喋る事が出来ません)と書いて合ったのだ。

俺は急いで机の所に行きノートを破り、そこに走り書きをした。

(ごめんね、知らなかったから)と書いて彼女に紙が見えるように掲げた。

彼女は画用紙に(有難う、これから宜しくね)と書いて俺に画用紙を掲げて、笑顔で手を振ってくれた。

これが彼女との出会いだった。

それから、俺は毎日夜に彼女と窓際で話をするのが日課になった。

勿論会話は画用紙に書いてお互い見せ合うのだけど、俺は少しずつ手話を勉強し始めたんだ。

勉強は嫌いだけど手話を覚えて彼女ともっと話したいと思ったからだ。自分では気づかない内に彼女に恋をしていたのだ。

そして、段々俺達は手話で話して行ったんだ。彼女は中学三年生で学校は殆んど行っていないらしい、生まれつき体が弱く外にあまり出られないと言うのだ。

趣味は編み物で、手先がとても器用みたいだ。

俺は野球部で毎日練習しているけど、いつもベンチを暖めていると言うと彼女は笑っていた。

そして、数ヶ月が経った頃彼女が俺に悩みを相談して来たんだ。

手術をすれば声が出るようになるかもしれないと、でも彼女は体が弱く手術の成功率は50%だと言うのだ。

俺は勿論彼女に手術をして欲しいけど、もし失敗して彼女の体力が持たなかったらと思うと、全面的に進める事が出来なかった。

そして、俺は野球部で今度試合のレギュラーの試験を控えていたんだ。

毎日練習してレギュラーになるのを目標にして来たから、今度こそレギュラーになりたいと思っていた。

それを彼女に話すと、彼女は俺に言ったんだ。

頑張って、私も手術頑張るからと。

そして俺達は誓ったんだ。お互い頑張ろうと。

そして、俺は毎日レギュラーの試験に向けて頑張った。

そして彼女は手術に向けて入院したんだ。

だから、隣の窓を見ても彼女が姿を表す事はなかったけど、心から頑張れとエールを送った。

そして、レギュラーの試験の日俺は全力で頑張った。

そして、親から彼女の手術が無事に終わったと聞いたが、まだ集中治療室にいるらしい。

そして、1ヶ月が過ぎた頃隣の窓際に人影が写った。

俺が窓を開けると彼女が顔を出し「始めまして、私花音と言います」と始めて彼女の声が風に乗って俺の耳に届いたのだ。

俺は「始めまして、俺は雅樹です。今度野球の試合に出るので見に来てくれますか」と言ったら、

彼女は頬を赤く染めて「はい」と言ってくれた。

俺は彼女に二度目の恋をした。



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