天国の流行 〜神様、怒ります!〜
青い鳥はごくりと唾を飲んだ。なぜかって?それは神様が、“青い鳥まきもどりドリンク“を持って行ったからだ。
「天使たち、気の毒に。幸運を祈るよ。」
青い鳥は天を仰いだ。
その頃、神様とやらは天使たちを観察していた。天使たちがあと一つでもルールを破るようなことをしたら、
青い鳥まきもどりドリンクをかけると決心した。青い鳥まきもどりドリンクというのは、青い鳥から成長した天使たちを青い鳥に戻らせるドリンクだ。
「むむ?!」
「???…。?」
「むむむむ!!!やったな!やってしまったぁ〜天使たちっ♪」
観察しながら神様が鼻歌を歌い出した。だって、天使たちがショッピングセンターに入っていくからだ。
「くぉ〜らぁ〜!!」
「ヒィッ!」
神様が叫んだら天使たちは飛び上がった。神様は兄弟のエンマ様のような顔をして叫んだ。
「休憩時間外の外出、ノーワーク、指定外の服装髪型。お主らには青い鳥まきもどりドリンクを与える!」
「えぇぇぇぇぇぇぇ〜?!!」
天使たちは悲鳴をあげた。
「どうかっ!どうか、お許しをぉぉぉ〜!!」
天使たちは必死に叫んだがもう手遅れ。最初の一滴が天使の鼻に当たった。
「うわぁ〜〜!!」
最初に鼻に当たった天使が青い鳥に戻ってしまった。それから天使たちが逃げる暇もなく神様は天使たちに青い鳥まきもどりドリンクをかけた。一分もしないうちにそこにいた天使たち全員が青い鳥になってしまっていた。
「お主らは、青い鳥だということを自覚し人々を天国に運んでくるのじゃ!」
「うぅ…。はい…。」
天使…ではなく、青い鳥たちはそのあと、青い鳥として仕事をするのであった。
この時、神様は恐ろしい人物が神様を待ち受けているとは全く知らなかった。