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天国の流行  作者:
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天国の流行 〜エピローグ〜

 神様は最近、頭を抱えていた。

なぜかって?

天使たちがまともに仕事をしてくれないからだ。なぜしないかって?それはみーんな知っている。

と、その時


「神様!ま〜た天使たちが仕事をサボっています!」


怒った口調で言ったのは青い鳥。青い鳥は天国に人々を運んでくる仕事だ。普段はお淑やかで温厚篤実な青い鳥だが、こんなに怒るのは珍しい。よっぽど腹を立てていることでもあるのだろう。神様は呆れて、


「まーた、天使たちは “流行“ というものにのっているのじゃな…。」


そう。天使たちは流行にのっているのだ。だから最近、指定された服や髪型を守らなかったりすることもある。


「んで、天使たちはどこにいて、何をしていて、なんで仕事をサボっておる?」


神様がこの言葉を発するのはもう五十六回目のことだ。青い鳥も返事をするのに疲れている。


「えぇ〜っと…、ぴ…ぽ?ぱ…ぷ、ぷ?ぷ…ぷりくらっていうところにいて、クレープを食べています!仕事をサボっているのもそのせいかとっ!」


誰もがそう思う。青い鳥は可哀想だと。天使たちに振り回され、神様に報告、労働。天国の青い鳥はとても可哀想なのだ。


「なんと!」


話に戻るが、プリクラがなぜ天国に置いてあるかって?まぁ、単純な話だが天国に来た人々は天国の住民になる。それから死ぬことのなく幸せに在住する。住民に幸せに暮らしてもらうのが神様、天使、青い鳥の義務だ。

なので神様は若者のためにプリクラ、スイーツ屋、ショッピングセンターなど色々なものを設置した。


「今は、労働の時間じゃぞ!」


天使たちも使用お〜kにしているが天使たちには仕事がある。しかも、天使たちは天国に来た人々をおもてなしするという実に簡単な仕事なのだが…。


「報告、感謝する。お主には青い鳥ドリンクを授与する。」


「やったぁ〜!」


青い鳥ドリンクというのは、青い鳥が青い鳥ドリンクを十リットル飲めば、天使になれるというドリンクだ。

他にも、住民が住民ドリンクを十リットル飲めば青い鳥になれるし、天使が天使ドリンクを十リットル飲めば住民になれる。このサークルだ。これで誰も死なない世界を作っている。ただし、ドリンクは神様が良いことをしたと思う者にしか授与されない。なので必死にみんな頑張る。


「わしは、天使たちを叱ってくる。お主はあと、五リットルじゃな。頑張るが良い!」


「はい!」


青い鳥は元気に返事をしたけれど、心のそこではこれから起こることを恐れていた。

神様が雲にのって飛んでいくと、青い鳥は、


「天使たち、気の毒だなぁ〜。幸運を祈るよ…。」


なんで青い鳥がこんなことを言ったかって?だって、神様がここを離れるとき、青い鳥まきもどりドリンクを持っているのを見てしまったからだ。

              青い鳥はごくりと唾を飲んだ。

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