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クラフターお嬢様と戦う1

 はい、どうも! 全世界同時生配信で中継されていることを知ったクラフターのクワナです。今はマインさんと遭遇して戦いになる前の足音1つたてずに相手の戦術を予想している最中です。そんな時にいきなりアナウンスが流れて全世界同時生配信中と告知が出ました。ただでさえ緊張で心臓が飛び出るくらいドクンドクンと鼓動が聞こえるのに追い打ちですよ。さっきから雲の糸に捕まった虫のように苦しんでいます。


「変態お嬢様を倒すには後ろにいる聖女をどうにかしないといけないわね。無口だし気配も感じられない時があるけど、ゲームセンスはあるみたいだから気をつけましょう」

「あの人は何で無口なんですかね。ザ・ギャルみたいな人なのにおとなしいなんて意外です。一応気をつけますね」


 一歩前に動き出そうとした時でした。地面につま先を付けただけで辺り一帯から蔦が生えてきました。


『拘束の蔦、10秒間強制移動不可にする。このデバフはパージにより解除可能であるがスキルレベルに依存する』


 スキルレベルに依存して解除できるみたいですが、私のパージはまだレベル1なので解除不能です。とりあえず耐性が上がるパンを食べて耐え抜くことにしますがクラフターでファイアーメイジのマインさんの攻撃が合ってしまったら、耐えることができるか怪しいです。


「このまま防御して勝てると思っていますの? 私たちは構成の相性がいいのに対してサムライ、メイジなんて回復手段ないですわ! イージーWINですわー。ミリアこのまま勝ちますわ!」

「……」


 隣でドンと爆発音と共に地面は隕石でも降ってきたのかと思うくらいの大きな穴ができました。ちひろは沸点が昔から低い方でしたがマインさんの挑発に乗っかってしまったみたいで、殺意に溢れているのが言葉に出さなくても感じます。


「あ、あのちひろ。頭に血がのぼった状態で戦うのはやめたほうがいいんじゃないですか? 敵の思う壺だと思いますよ」

「分かっているわよ。それでもムカつくのよ! あの変態お嬢様。こんなにイラつくのは高校以来かしら。ムカムカと腸が煮えくり返りそうなのよ。クワナも手加減なんていらないからぼっこぼこにしましょう」

「分かりました! ってちょっと待ってください。真正面から加速するのはやめてください。ちょっとまってーーちひろおおお」


 止まらない闘牛のように血眼になって突撃していきました。幸先不安のPvPついに開始みたいです。


「この心の声が漏れることなく、勝ちたいと思います。勝ちたいです」

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