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私の豪運は奴隷を届ける。

うーん、やっぱりあの猫どこかでみたことあるような気がするんですけど・・・。

作者さんなにか知りません?


あ、言えないんすか。そっすか。


え、コメントで来た衣装に着替えさせるからコメントよろしくって?


はっはっは。来るわけ無いでしょう!


ドゴッ!


翌朝またもや、変な夢を見た私は周りを見渡す。


旅館の宴会用大部屋のような場所の真ん中にポツンと敷かれた布団の中に居た。

前世では友達は必要ないと感じ、作らなかったので耐性があると自負していた私だが・・・これは流石に寂しいと思った。


これぞ、ぼっちの極地と言ったところか・・・。


その後私は、枕が2m先に吹き飛んでいるのを確認する。

「これは仕方ないでしょ。」


今の私には何時いかなる場所においても極上のクッションを召喚することができる

強力なスキルがある。

異世界広しといえども、こんな魅力的なスキルを持っているのは私だけだろう。


自負の念を抱きながら、私は枕のあった場所に手を当てる。

あら不思議、一瞬にして極上クッションが出現したではないか。


まるで旋律を奏でるかの如く、それを堪能する・・・これぞ、至高の感触だ。


「やめるにゃー。」


「おはよう。クッション。」


「はぁー。」

どうやら獣人は本来の役目クッションを果たすかのように観念した。


「今日は、ギルドに行ってみるにゃよ。」


「真似するんじゃないにゃ。」


しばらく(くつろ)いでから身支度をして街に出た。




ギルドの方向に向かう。京都のようだがすれ違うのが獣人ばかりで違和感がすごい。


私は人生で一回は言ってみたい言葉を呟く。

「テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁー。」


「てーぱまーく?何にゃ?」


「秘密☆」


「そうかにゃ。ギルドはそこの角を曲がってすぐにゃ。」


角を曲がろうとした瞬間、誰かとぶつかる。

おーっと、()()は来たか。


「いてて。」


「あっ・・・。ご、ごめんなさい。」


一瞬ではあるがクッションの表情が強ばる。

「奴隷にゃ。」


「奴隷??」


顔を上げると、ぶつかったであろう奴隷と目が合う・・・。

ちょっと・・・私の・・・次ぐらいには・・・可愛いかもしれない。

「あれ!?なんかキュンときた・・・」


初めて胸が苦しくなる。

なんだろう、成長痛だろうか。


「おい!奴隷さっさと歩け!」


近くにいた男が叫ぶ。おそらく奴隷商だろう。

そいつに対して私は話しかける。

「この子買います!」


「そいつは売れ残りだからな、安くしとくぜ嬢ちゃん。」


私はまじまじとその子を見る。

吸い込まれそうな真紅のつぶらな瞳に、薄汚れてはいるが顔は気品さを感じる。

こんな子が売れ残り!?みんな見る目がないなぁ・・・。


「にゃにゃ!?お前、お金は持ってるのかにゃ!?」


私はドヤ顔で呟く。

「ない!」


クッションと近くの奴隷商は微妙な顔をする。

「ニャンだそりゃ。わかったにゃ、私が建て替えるにゃ。」


「お願いクッション☆」


「にゃー・・・・・」


クッションがお金を渡し、奴隷ちゃんが引き渡される。

「へっへ。毎度ありだな嬢ちゃん。また頼むぜ。」

わっるい顔だなー。


「よ、よろしくお願いします。ご主人様。」


奴隷ちゃんは布切れ一枚の状態だが、素材が良いおかげかやっぱりかわいい。

羨ましいとかではなく尊敬に近い気持ちだ。

私が男ならまず惚れていたであろう。


「よろしくね!」


「は、はい。」


クッションがなにか言いたげなので耳を近づける。

「買っといて何だけど、こいつは金貨80枚にゃ。安すぎるから何かあるにゃ。」


「まぁ大丈夫でしょ。」

私の経験上、大体の事は豪運でなんとかなってきたのである。

死んだけど・・・。


「はぁ・・・注意した私が馬鹿だったにゃ。」


「それと博打できる所教えて!」


「ギルドはどうするにゃ。」


「それは、後!」


「にゃー。」

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