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私の豪運は姉を届ける。

私はリロ・ウィッチザ・イル(12)

最年少で王立の学園を飛び級で首席卒業した文字通りの天才魔法使いである。



そんな私に最近、姉が2人出来た。

1人は友達の様で、案外しっかりした姉。

もう1人はドジだが面倒見の良さそうな姉だ。


持て(はや)される様な扱いしかされた事が無かった私だが、とても幸運と言えるだろう。



そうやって欲しいものを我が物として来た私の次の目標それは・・・。



「ぷいきゅあ〜」



初めてその杖を見た私はそう叫んでいた。


「おー親方こんな感じ」


「うるせえ!小娘。注文ばかり付けやがって。」


「でもこれはこいつの杖にそっくりにゃ。」


「ロモの姉御にそう言われると作った甲斐があったってもんだぜ。」


「スフィアが壊れない分、素材が楽で機構が単純だからいいねー」


「黙ってろ小娘」


「酷くない?領主になっちゃうぞ?」


「チッ!」


「ロリ、持ってみて」


「リロだ!ったく・・・もう」


お姉ちゃんの杖の質感までとはいかないが白い輝きを放つそれは私のイメージした武器そのものだった。


私は仕方なーくその杖を持つ。

お姉ちゃんの杖と同様にガタつきがほとんど無い。


「どう?」


「いい感じ。」


親方と呼ばれる強面の人が解説をする。

「スフィアブレットだったか?それの交換はここのボルトで出来る。」

私がその杖の側面のボルトを引くと中のスフィアブレットが飛び出し、別のスフィアブレットが装填された。


やっぱりあの姉は賢いのかも・・・


「それと親方、もう一つの方出来てる?」


「あぁあっちの机だ。小娘」


「そう!これこれ。」


その姉は、私ともう1人の姉にそれを渡す。

「へーこれが新型ですか。」


「プイキュアも使ってた。」


「ちょっと野蛮過ぎない?」


「そう?普通だと思うけど。」


「私の分は、またムウに頼まないと行けないのかー」


「伝説の職人を呼び捨てにすんじゃねえ。小娘!」


「はい。」


その後射撃場と呼ばれる場所で試し撃ちをしていた。

50mは離れた場所に的がありそこに当てるらしい。


「いけそう?」


「うん」


私はスコープから的を狙いイメージしながら引き金を引く。

すると、杖の銃口から閃光が発射され、的に容易に当たりそれを燃やし尽くした。


「おー」


「いいじゃん」


魔法が銃の内部で圧縮され一直線に飛ぶので、普通の杖と違って扱いやすい。

魔法史に名が残ると言ってもいい革命だろう。


「クッションも欲しいでしょ?」


「私はいらないにゃ!抱きつくんじゃにゃい!」


「ご主人様!私にも!」


「しょうがないにゃー」

お姉ちゃん達はイチャイチャしだした。


「真似するんじゃ無いにゃ」


私の後ろの方でヘラヘラとしているアホそうな姉がやはり案外賢いのかもしれないのである事を提案してみる。


「お姉ちゃん、これマギアに出してみない?」


「マギア?」


「魔法の専門誌ね!これなら多分載ると思う。」


「うーん、私はいいかな。」


「何で!?」


「そうです!ご主人様、マギアに載るのは難しいんですよ。」


「有名になるの、好きじゃないから」


「そうなんだ・・・」


その姉が言っていた意味がよく分からなかった。

今まで評価される事に何の違和感も無く過ごして来た私には理解出来なかったのだ。


私の頭を撫でながら微笑んだ姉が呟く。

「代わりにリロが出してよ。」


「私もいいや。お姉ちゃんの功績だし」


「なんでー」


「ふんっ!これ以上の功績ぐらい余裕よ!」


「偉いですね。よしよし。」


「アンタは撫でるんじゃない!」

少し恥ずかしい気分になった私はその姉のお尻を叩いた。

パンッ!


「うぅ、何で私の時だけ・・・」


「次はこっちね!」


ハンドガンと呼ばれる小型の銃を手に取った。


それを持ち構えて引き金を引く。

銃口から小さな閃光が飛び出し、的を粉砕していく。


「おー、連発出来る!」


「威力はまずまずですね。」


「雑魚狩り向きにゃね」


「そうかスフィアが小さいから連発出来てるんだ!」


「流石天才ロリっ子!」


私はお姉ちゃんに銃を向ける。

「ちょっと!ちょっと!危ないから!」


私はその銃を下ろして、ここまでしてくれた姉に対してお礼を言う事にした。

「ふんっ!そ、その・・・ありがと・・・」


「何だって??」


「ありがとうって言ってんの!!」


「素直じゃ無いなぁ・・・こいつめー!」

次の瞬間、姉が私を抱きしめ頭を撫でて来た。


「はぁ??ちょ、ちょっと離しなさいよ!」


「減るもんじゃ無いしいいじゃん。よしよしー」


「ご主人様!わたしにも!!」


私は小声でお礼を改めて言った。

「ありがとう・・・お姉ちゃん。大好きだよ・・・」


「ん?なにか言った?」


「なんにも!!」

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