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私の豪運は浮気写真を届ける。

テウリア領の草原に大量の山積みされた壊れた杖を背に私は座り込んでいた。

そこには装備屋で投げ売りされている安物杖から、一本で一軒家が立つほどの最高級の杖、世界に一本だけの特典武器と様々な物があった。


どの杖も私が魔法を詠唱すると一回で壊れてしまうのであった。


「あれもダメ、これもダメ・・・・はぁ・・・。」


特に杖の先端に付いているスフィアと呼ばれる、魔力を魔法に変換する球状部品が私の魔力に耐えれなかったのである。


私は手でスフィアを転がして遊びながら考えていた。


「ダメですね・・・・。ご主人様。」


「お前、この光景を魔法使いが見たら失神するにゃよ。」


「あの娘には見せられないね。」


魔法が使いたいが為に、モンスターが襲来した場合に毎回大量の杖を持ち運びするのは正直しんどいと思った。


「うーん」


しばらくして私はあることを思い出す。


それは向こうの世界ではよく使っていたが、此処へ来てからは一度も使っていない物だった。

私は意識して持ち物欄を頭の中で操作する。


「お、あった。」


頭の中でそれを選択すると目の前にタブレット端末が出現した。

レアちゃんは不思議そうにそれを見つめる。

「なんですかこれ!?」


「魔法の道具だよ。」


「へー。」

「なんかすごそうにゃ。」


ホームボタンを押し画面を表示させる。


「光りましたよ。ご主人様!!」


「げっ・・・。」


表示された画面の壁紙には自称神様の例の浮気写真が使われていた。


「娘相手に・・・・よく見せれるよねー・・・・。あっ!!」


その写真の一部に見慣れた人物が写っていたのである。

クッションと初めて会った時に見覚えがあったのはこれのことか・・・。


その人物に私は問いただす。


「ちょっと、これクッションだよね?」


「なににゃ?これは世界を切り取ってるのにゃ!?」


「あぁ、写真を見たこと無いのね・・そんな感じ。ここにほら・・。」


「にゃ!?これは私にゃ!でもこんな場所知らないにゃ。」


「え?どういうこと。もしかして未来の話??」


「未来?難しいことはわからないにゃ。」


父親の浮気相手がクッションだということに、衝撃を受けた私はあることを考える。

・・・となると実は子供もいて、異母兄弟だったり・・・・おのれクソ親父。

そもそも父親の浮気相手と風呂場で乳繰り合っていたと思うと・・・考えたくもなかった。


「まぁいいか。封印しておこう・・・。」


人生最速とも呼べる指さばきで壁紙をプイキュアの写真にすげ替えた。

ひと安心した私は久々にその言葉を呟いた。


「知己、いる?」


「はい、レノ様。お久しぶりですね。」


その返ってきた言葉を聞き、少し私は涙目になっていた。


「ご主人様、声が!?」

「なににゃ!?」


わかりやすく説明する。

「えーっと、中に人が入っているだけだよ。」


「ふええ。凄いですね。」

「そんな事ができるんだにゃ。」


続けざまに要望を伝える。

「知己、壊れない杖がほしいんだけど。」


「はい、現状を確認しますのでしばらくお待ちください。」


数分後応答が返ってくる

「現状それに対応できる杖は存在しません。ですがこういうのはいかがでしょうか。」


その表示された杖の設計図を見た私は目を輝かせる。

「おー。これなら!!」


「行けそうかにゃ?」


「うん、それと・・・鍛冶屋教えて。」


そして私達はクッションが紹介してくれたテウリアの鍛冶組合に居た。


「馬鹿野郎!!」


設計図を見せた鍛冶屋の親方から返って来た第一声がそれだった。


「えー。だめ?」


「ダメじゃねえ・・・だがこれが杖だと!?俺らをからかうのは大概にしろよ小娘!」


「そこをなんとか頼むにゃー。」


クッションを相手にした親方は態度が変わった・・・衝撃吸収はお手の物か。

「ロモの姉御には、お世話になってるから協力したいが・・・こいつは難しい相談だぜ。」


「なんで?」


「黙ってろ小娘!まず材料がねえ。それに手に入ったとして加工がまずできねえよ!」


私の扱いひどくない??元領主なんですけど・・・・ちょっと泣きそう。


レアちゃんが親方に優しく呟く。

「何か、当てとかないですか?」


「テキアっていう鍛冶の聖地なら行けそうだが・・・場所がな。」


「魔王の四天王の一人が収める・・・・あつあつ火山の近くにゃね。」


「何?その、クソダサ火山。魔王の四天王のネーミングセンスなさすぎでしょ・・・・。」


「それはみんな思ってるけど、大戦中だから言わないのにゃ。」


「ありがとう。親方。」


「ちっ。」


すぐさま私達は鍛冶の聖地テキアを目指し馬車で出発した。

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