表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/49

私の豪運はロリを届ける。

王国から帰還した私はギルド長としての役目を果たしていた。

先日、私は莫大な資金をどこからか手に入れたので、大半をテウリア領に突っ込んでいた。


「いいのかにゃ?」


「いいよ・・・どうせ使い道ないし。それに街の修繕費必要でしょ?」


「ありがとにゃ。」


ギルドの建物の前に大量に置かれた魔導兵器やら、大量の武器装備を目の前に真面目そうな男は驚いていた。


「こ、これを寄付ですか・・・・!?」


「そ」


「すごいですね・・・。」


「そうです、私のご主人様はすごいんです。」


「まぁよろしく頼むにゃ。」


「はい。それと本日、職員志望の方がいるので面接でもいかがですか?」


「やってみる。」

面接をするのは初めてだが何事も経験だろう・・・。


私は志望者の持ってきていた資料に目を通していた。


「うーむ、王立アルドリア学園を飛び級で主席卒業・・・・。ただの天才か・・・。」


「この人、すごいですね・・・。」


「では志望理由をお聞きしてもよろしいですか?」


「お前たちが伝説のマグナ・クエークを撃退したからだ!」


「何いってんだ?このロリ。」


その少女は白い魔女帽子を少し上げて叫ぶ。

「わ、私はロリではなーい!」


「だって12歳でしょ?プイキュア見てそうだし。」


「ぷいきゅあ?何か知らなけど、私は三原魔の最強の魔法使いの子孫だ!!」


そういうの、小さい子は憧れがれちゃうよねー。

私もやったもん。

「ふーん、って三原魔ってなに?」


「そんなことも知らないなんて・・プッ。」


ちょっとムカついた・・・実際ピチピチJKの私と4歳しか離れていないので当然である。

見た目の雰囲気はクッションとあまり変わらない。

「あん!?不採用ってことでいい?」


少女の顔が涙目になっていく。

「う、うっ・・・・。」


「ご主人様、女の子いじめたらダメですよ。」


「私も女の子なんだけど・・。」


真面目そうな男は解説を始める。

「三原魔というのはこの世の魔法を作った偉大な魔法使い達のことですよ。」


「それで三原魔は最強、最長、最高の3人でその子孫は世界に数十人しか居ないんです。」


「すごくね?」


少女は胸を貼る。

「ふん!ちょっとは私の凄さがわかった?」


あいにく、私は魔法が使えなかったのでどのぐらいすごいというのがわからなかった。

手をかざしても出てくるのはクッションぐらいである。


「まぁ要らないかなぁ・・・。」


再び少女は涙ぐむ。

「な、なんでよ!」


「だって、ギルドだから受付とか事務仕事メインだし・・・。」


「あっ、うぅ・・・。そこは最高魔法責任者とかで雇いなさいよ!」


「よくそんな難しい単語知ってますね・・・。」


「本当は、私が討伐するはずだったのに!」


私はしたり顔で呟く

「少女よ、すまないねー。」


少女は頬を膨らます。

「むぅうううう。出現予定地、計算と全然違った。意味分かんない・・・。」


流石に相手が悪すぎたと思う・・・運がなかった(良かった)ってことで・・・。

「どんまい☆」


「な、慰めになってないぞ!せめて採用しろ!」


「うーん。実力がわからないなぁ・・・。」

正直言うと、ちょっと最強とよばれる人の魔法を見てみたかった。


「ふん。見せてやろう!」


「ではこちらに・・。」

真面目そうな男に案内され、私達はテウリアの周辺で少女の魔法を見せてもらうことになった。


「んじゃ、よろ。」


「ふん、今回だけよ!」


少女は派手な杖を振り回し詠唱を行う。


紅蓮の業火よ、顕現せよ。プロミネンス!!!


周囲の空が赤く光り、空から赤い閃光が降り注ぎ遠くの平原が爆発した。

その威力なのかこちらまで爆風が届いて来る。


「これは・・・すごいですね・・・。」

「おー。」


真面目そうな男は拍手で称賛を送る。

「魔法でこれほどの威力とは、凄いですね。」


少女は仁王立ちをして威張りだした。

「ちょっとは、私の凄さが分かったかしら?

これで伝説級もイチコロよ!」


私は腕組みをして首を傾げる。

「うーん、どうかなぁ・・・。私達の魔導兵器の時よりもしょぼいし・・・」

まぁ、一撃で金貨50000枚を消費する攻撃に負けるのは当然だろう・・・。


そんな私の様子を見ていたレアちゃんは焦りだす。

「ご、ご主人様!忖度、忖度ですよ!!」


そのやり取りを前で聞いていた少女は泣き出した。

「うぅ。こんな・・・ちんちくりんに負けた・・・・。」


こんな?ちんちくりん?

「あん?ロリに言われたくないが!?」


少女は派手な杖を両手で横に持ちながら怒る。

「ロリじゃない!!」


「なんとも感情が安定しない奴だ・・・。」

天才といえど中身は、まだ子供なのだと分かり少し安心した。


まぁ魔導兵器よりも魔法の方がコスパが良さそうなので採用でいいか。

このロリっ子の役職は何にするかは別として・・・・。


「採用していいですか?」


私は観念したように頷く。

「まぁいいんじゃない?」


「ふん!私の勝ちね!」


私は少しニヤける。

「不採用!!」


「な、なんでよーっ!」


少女はギルドの最高魔法責任者として採用された。


少女の話を聞いてマグナ・クエーク戦を思い出していた。

未だにマグナ・クエークを撃退した正確な原因は分かっていない・・・。

自称神様撃退パンチが豪運で出せたものの、それはレアちゃんがそばに居たからだ。


将来ギルド長の役目で、彼女を守れない時がきっと来るだろう・・・。

そしてマグナ・クエーク以上の敵と会敵したときに、この少女から魔法を学んでおくべきだと思った。


私は照れながらも少女に話しかける。

「早速・・・仕事を頼みたいんだけどさ・・・。」


「なによ!」


「魔法教えて!」

「私もお願いします。」


少女の顔が少し嬉しそうになった。

「ふん、しょうがないわね。杖を出しなさい!」


「ない!!」


「はぁ?自分の杖持ってないのアンタ!?」


どうやら魔法を使うには杖を使うのが手っ取り早く。

ほとんどの魔法使いは自分専用の杖を持っているようだ。

自分用のPCみたいなもんか・・・。


少女は派手な杖を勢い良くこちらに差し出してくる。

「はい!貸してあげる!」


小学生ほどの少女に親切にされた私は、忘れ物をしたときに物を借りたような不思議な気持ちになった。

「あ、ありがとう・・・」


以外にも、少女は優しく魔法の使い方を教えてくれた。

プライドは高いものの・・・案外、良いやつかもしれない・・・

「さっき、見た魔法をイメージするの!!」


「おけ。」


私は杖を振り回し、先程見た通りにプロミネンスをイメージする。

空が赤く染まり、遠くの平原が爆発した光景を頭に巡らす。


右目が痛くなりそうな中2病時代を思い出し、少し楽しかった・・・。


「九連の効果よ、顕現せよ。プロミネンス・・・だっけ?」


「ちょっと!詠唱間違ってるわよ!!」

すると次の瞬間杖が光りだす。


「おー!?」


「え!?なんで???」

そしてイメージ通り空が赤く染まり、遠くの平原が大爆発した。

その爆発は少女が放ったよりも数倍大きく威力があるように思えた。

爆風により周辺の砂を大量に巻き上がる。。


「げほっ、げほっ・・・」


「は!?なんで最強の私よりも強いのよ!!」


「ご、ご主人様!?煙たいです・・・。」

「これはなんとまぁ・・・。」


「まぁ、こんなもんよ」

私は杖を地面に立て、いばる。


その様子を見ていた少女は叫んだ。

「あーっ!アンタ、私の杖を!!!」


「は?」


一斉に杖に注目が集まる。


「へ?」

「ご主人様!?」


次の瞬間、杖先に付いていた球体の宝石が粉々に砕け散った。

どうやら魔導兵器の時と同じように、杖自体が豪運で増幅された魔力に耐えきれなかったようだ。


少女はその様子を唖然として見ていたが、状況を理解して大声で泣き出した。


「う、うわぁあああああああん」


「ええっ!?」


私はテンパりながらも、少女に弁明する。

「ちょっと・・・・べ、弁償するから!ごめん・・・。」


その言葉を聞き、少女は目をこすりながら呟く。

「う、うっ・・・・・。さ、最高級の・・・・杖がほしい・・・・。」


「わかった!わかったから・・・・泣き止んで・・・。」


少女は、下をうつむきながらも返事を返す。

「うん・・・、ありがとう、お姉ちゃん・・・。」


妹が居たらこんな感じなのかなぁ・・・・・。


レアちゃんはその様子を長女のように微笑ましく見ていた。

その後ギルドから少女に金貨1000枚、日本円にして1000万の最高級の杖が送られたという。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ