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AI画像生成でキャラメイクして3Dプリントしたんですけど…?  作者: 塩谷 文庫歌


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5/8

犯罪者は異口同音に自供する

「ごめん、ごめんなさい、本っ当~に、すみませんっ!」


「それじゃわかんないよ」

「ねぇねぇ、どして~☆」



 AIがこちらのオーダーどおり正確無比に生成し、3Dプリンターで出力されたのは、オレが小説投稿サイト『文筆家になろう』に連載設定で投稿し続けている、『絶望こそが蜜の味』シリーズの主人公、天野カンロちゃん。


 このキャラクターには、モデルがいる。

 って。 …… と て も 言 え な い 。



「じゃ、こうしましょ」



 黙秘を続けるオレに見切りをつけて、行方さんは魔法少女の頭を『ポン』と軽く叩いてから、指先でモニモニ猫耳の感触を確かめつつ話しかけた。



「カンロちゃんは机とベッドを修理する」

「魔法でチョチョイ、カンタンです~☆」



    ☆*:. ぽわぁあん .:*☆



「じゃカンロちゃん、変身を解いてみて」

「スケレラータ ソール オリートゥル☆」



    ☆*:. しゅわぁん .:*☆



 アルビノや猫耳など、後付け設定や付属品が消滅。

 身長が3センチ小さい行方さんになってしまった。


 ただし、服装は魔法少女のまま。

 行方さんの耳が真っ赤に染まる。



「残る問題は、作者様の返事次第だよ?」


「市中引き回しの上、磔、獄門ですか?」


「JSが頻繁に出入りしたら、それこそ警察に逮捕されるでしょ。カンロちゃんは私の家で預かる、これだけ似てたら大丈夫。だから理由を説明してよ」



 行方さんはニッコリ微笑んだ。



「どして、そこまで」


「そりゃあ。3Dプリントを頼んじゃったの私みたいだし。千円チョイが安くてもお小遣い一か月分じゃ足りないし、ノートパソコンまで爆発しちゃって壊れたし。自作品のキャラで試すのが普通でも、出てきたのは私のソックリさんよ?」


「本当に、すみませんでした」


「そりゃ不思議に思うでしょ」



 不思議に思う、その程度?

 不気味とかじゃないのか。


 よし。


 まだ薄っすらと煙の漂う部屋を進んで、窓をカラカラ開いた。

 新鮮な空気が流れ込んでくる。



「たぶんだけど、これだけ正確な3Dプリントをするには情報量が足りなかった。海外のソフトウェアだからインストール手順は英語ばっかり、とにかく先に進めるために[ I agree ]、()()()()()を全部押してる。こっちのパソコンにあるデータをネット経由で閲覧された、その負荷に耐えられなくて、爆発したんだと思う」


「パソコンのデーター?」



 斜め下を指差すと、二人は首を傾げた。



「うちの近所の学習塾に通ってた女の子」


「そこ、小学校のころ通ってたとこだよ」


「それが、カンロちゃんのモデル」


「そりゃ、まぁ。一目瞭然としか」


「ここから、ま、そのぉ。 ……()()を」





   「 「 げ 盗撮 」 」



「かわいかったから……()()()()()()


「恋心で取る行動ではないわね」


「カッとなって、やりました……」


「あのねぇ、犯罪者はみんなそう言うよ」



 行方さんは「ふ――」と、細長い溜息を吹いた。

 そして、小声で「その手があったか」と呟いた。


 珍しく眼鏡をかけてパソコンの残骸を調べ、「こりゃダメかなぁ」と嘆息して、パタンと閉じてから、机の上へ丁寧に置いた。


 カンロちゃんに「これ修理できる?」と尋ねると「機械は苦手なんです~☆」と両手でバッテンマークを作ったので、も一度「ふぅ」と小さな溜息をついた。


 眼鏡を外してケースにしまう。

 天井を見上げて、「あ?」と小さく口を開いた。



「ところで、このカンロちゃんってさぁ」


「なんでしょうか?」


「恥ずかしい攻撃ばっかりされてるよね」


「そうでしたっけ?」


「昨日は敵の触手が服の中に入ってたよ」


「そんな破廉恥な! ……記憶が曖昧で」



 ん?


 スマホでなにを……やっぱり通報案件?



「えーと、ぬらぬら濡れた触手が何本も入り込み――

「えぇえ~☆ カンロ、どうなっちゃうんですか?!」

「わーわーわーすみません<R15>じゃなくって!」


「これで年齢制限かけないのは、見上げた根性だよ」



 返す言葉もない。

 凌辱されているのは2年前の行方さん。

 あろうことか、今日は御本人までいる。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 見えそうで見えない。 ミニスカやパニエが絶妙に隠している。 ↑きわきわ感が魅力なのでしょうかね~?(*´∇`) 「これで年齢制限かけないのは、見上げた根性だよ」 ↑年齢制限、迷いますよね…
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