小林太郎<コバヤシタロウ>
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自分が小林太郎を知ったのは何処でだっただろうか、はっきりとは覚えていない。恐らくは音楽番組かCDチャートかだとは思うのだが、そんな事はどうでも良くなるぐらいに彼は、彼の音楽は素晴らしかった。
オールドなロックを感じさせる骨太なサウンド、荒々しく唸るギター。少しいがらっぽさのあるしかし何処か艶のある声、そしてストレートながらも深みを感じさせる言葉達の群れ。
ガツンとやられた。そう、心をぶち抜かれたのだ。
何度も聴いて、ひたすらに聴き込んで、味わう程に掻き立てられた。胸倉を掴まれるような力強さに、惚れ込んだ。
彼は自分にとって、ここ最近の十年の中で最も好きになったアーティストだと断言出来る。それ程までに胸を張って好きと言えるのだ、それまでずっと聴いて来たバンド達と自分の中で肩を並べる程に。
さて、彼を知らない方でも知っているかも知れない曲を紹介してみよう。
まずは特撮番組、仮面ライダーアマゾンズのテーマソングだ。『Armor zone』、そのシャウトによって見事に陰惨で重厚なアマゾンズの世界を表現したと言っても過言では無いこの曲、ディープな特撮好きの方ならばご存じだと思う。
次に有名なスマートフォン向けのゲーム『グランブルー・ファンタジー』の挿入歌を幾つか担当している。全編英語歌詞のダークな曲調のものや格好良いラップ、また得意のシャウトなどをここでも見事に披露してくれている。
他にもリズムゲーム『ブラックスター』のチームWの歌唱担当や、ハーレーダビットソンの日本キャンペーンのCM曲などにも起用されていた。
どうだろうか、ご存じのものはあっただろうか。
初期の頃は前述したような荒々しいロックが主であったが、最近ではデジタルも取り入れて彼の世界はどんどんと広がっている。どこか懐かしきロックの香りを残しつつ、新しい現代のソリッドな音を作り出す彼の曲と声、是非一度触れていただきたいと思っている。
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今回のお薦め曲
小林太郎
『DRAGON KILLING』
『ARMOR ZONE』
『鼓動』
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今回はここ十年内でのイチオシ、小林太郎君である。
実は今回は他のバンドにしようかと悩んでいたのだが、本日が太郎君の三十二歳の誕生日だと知って、急遽太郎君に決めた次第であった。
三十二歳。若い。びっくりする。本当に若い。デビューして十二年、その若さに驚きつつ祝うのである。
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