GARGOYLE<ガーゴイル>
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和風のバンドと言えば、最近では和楽器バンドや陰陽座などが思い付くものだと思うが、ガーゴイル<GARGOYLE>は恐らく最古参の和メタルバンドではないだろうか。
独特の絢爛なビジュアル、ハードで重い音、変則的で意匠を懲らした曲、密教など様々な思想やモチーフを取り入れた歌詞、そしてボーカルKIBAの他に類を見ない歌声──。全てがオンリーワンである。
自分がガーゴイルを知ったのはまだ彼らがメジャーデビューする前の頃だった。その奇をてらったかに見えて聞き込むと地に足の付いたしっかりしたサウンドに、そしてその世界観にガツンとやられたのだ。
当時はインディーズがブームとなっており、CDがよく売れた時代だった。地元にもCDショップがインディーズCDの専門店を出していた程で、確かそこで黒夢のインディーの頃のCDと共に『檄』というアルバムの限定盤を買ったのを覚えている。
三枚目のアルバムはインディー盤ながらもメジャー流通となり、そして次の『天論』というアルバムでとうとうメジャーデビューとなった。そのアルバムがまた大変完成度が高くまた曲も歌詞も練られていて、その素晴らしさに打ち震えたものだった。
ガーゴイルの魅力は何と言ってもそのサウンドと歌詞である。
音に関しては激しいドラムにしっかりと支えるベース、そこに超絶技巧のギターが踊り仕上げをボーカルの喉を震わせる独特の歌声が彩っている。メタルと紹介したものの、メタルだけではなくプログレッシブロック他様々なテイストが取り入れられており、また和太鼓などの多様な楽器や女性によるコーラスを入れるなど、音による世界観作りは大変に凝ったものとなっている。
また歌詞は仏教や密教、神道などの思想やモチーフが多数取り入れられている。和だけではなく、様々なファンタジックな世界観のものもあり、またハードな音に見合うような破壊的・攻撃的なテーマも多い。曼荼羅の如きめくるめく世界が展開されている、と言っても過言では無いだろう。
活動が長い分、メンバーの入れ替わりや活動休止など様々な事があったが、今もまた元気に活動を続けてくれている。二〇二二年で三十五周年である。自分も老ける訳だ、と苦笑する。
それでも曲を聴けば色鮮やかに煌びやかな世界が広がる様は代わらない。確実に自分の魂を構成しているものの一つ出ある事は間違い無いのだ。
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今回のお薦め曲
GARGOYLE
『HALLELUYAH』
『月下濫觴』
『ケルベロス』
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二回目に紹介したのはガーゴイル。これも付き合いの長いバンドになる。
やはり自分の身体に、魂に食い込んでいる。そんな曲たちばかりだ。
個人的にはギターの屍忌蛇氏が居た頃、つまり天論までがやはり完成度は高いと思うのだが、メンバーチェンジに関してはどうしようもないところなので、その後の楽曲も無論愛しているのである。
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