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La poesia  作者: roman
801~900 多くの人とつながった頃
865/866

オオイヌノフグリ

君をどうして好きになったのかな

たしか最初に見たのは

まだ新しいにおいがする本の中

君はきれいな青色で

僕はくぎづけになったんだ


好きな花をひとつ見つけて

ノートに描こうと先生が言った

校庭の隅で見つけたとき

体が空に引っ張られて

少し息が止まって

吐き出すと元に戻った


僕は迷わなかったよ

すぐに君のそばに座って

なるべくそのまま描いたよ


それからしばらくは

君よりかわいい花を知らなかった

いちばん好きな花を聞かれて

君の名前を答えたら

みんな知らない顔をした


そんなことも忘れて大人になって

今いちばん好きな花は

君より少し後に咲く

まぶしく光る白い花

あんなに君が好きだったのに

嫌いになったわけじゃないのに

いちばんに出てこなくなった


だけどよく晴れた公園で

久しぶりに君を見かけたら

体が空に引っ張られた

君は何でもない足元で

小さく揺られていた

僕は顔を近づけて

ただいまとつぶやいた


僕が最初に好きになったのは

風に飛ばされそうな青色の

こわれやすい花だった

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