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La poesia  作者: roman
801~900 多くの人とつながった頃
824/866

パンジー

バスが来るまでのあいだ少し歩かない

パンジーの花壇までならと君が言った

暖かいはずの3月の終わりなのに

冷たい手が袖の中で丸くなってる


また会えるよね

そう言おうとしたとき

蝶々が飛んだ


出会った日からわかっていた

移り気だってわかっていた

もう別の人追いかけてるから

花壇の前で立ち止まっても

デイジーだって気づかないの


バスが出るまでのあいだ横顔を見てた

一度手を振ったきり目を合わさない君

もうすぐバスは夕焼け空に消えていく

思い出にいらないすべてのものを乗せて


もう会えないね

これ以上は枯れない

ドライフラワー


出会った日から決まっていた

終わりが来ると決まっていた

もう傷つかないと思いながら

花壇の前で立ち止まったら

パンジーだって咲いていたの

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