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マシュマロ
雪が降りそうな厚い雲
もう晴れることはないかのよう
私、弱っているのかな
あなたが無事に帰ることを
願うだけで何も手につかず
こうして庭に出ているの
黄色いセーターが見えて
思わず駆けていった
重たいバッグとコートは
私が持ってあげるよ
マシュマロのように柔らかい
その頬にずっと触れていたい
私、弱っているのかな
冬の夕暮れは寂しくて
クリスマスも風のように過ぎ
みんな消えてしまいそうで
あなたが眠りにつくまで
泣かずにいられるかな
明日もずっとその先も
あなたといれますように




