786/866
Blue Moon
秋の夜空を見上げて
そんな寂しい顔をすることが
あなたにもあったんだね
今頃きっとあの人は
ひとり泣いているでしょう
あなたは誰かを傷つける
でも私の前ではそのままでいて
あなたを責めて苦しめるほうが
私には悲しいから
秋の夜風に吹かれて
ひどい生き方を続けることが
怖くなったの それとも
ブルームーンの輝きに
束の間 酔いたかったの
あなたは誰かの毒になる
でも私の前ではネクタルになる
あなたを変えて抱きしめるなんて
私にはできないから
秋の夜空にも飽きて
部屋に戻る大きな背中に
戦う明日が見える
ブルームーンは美しく
凛然と浮かんでいた




