759/866
サイレンスブレイカー
目覚めたとき私は
悪夢の中にいた
もう一度目覚めることを
ただ願っていた
誰も助けてくれない
なかったことにされるだけ
あいつと出会ったことを
血が出るほど悔やんだ
どうせ壊れた魂よ
失うものは何もない
落ち度があったはずだと
私は責められた
誰だって生きているかぎり
リスクはあるのに
自分には起こらないと
みんな信じていたいだけ
あいつが生きていることを
血が出るほど憎んだ
どうせ砕けた魂よ
おびえるものは何もない
どうせ壊れた魂よ
失うものは何もない




