493/866
アルマースの夢
きれいと言われたとたん
魔法にかけられて
ネオンはにじんで海へ
ゆっくりと溶けていった
最上階のレストラン
スペースシップみたい
タワーのあたりを泳いでいる
私を目覚めさせないで
宝石のウィンクひとつひとつに
恋を封じ込めるから
ワインの香りが漂う
あたたかい窓際
グラスを差し出すあなたに
やっと愛してると言えた
出会った頃はもう遠い
少し寂しいけれど
あなたの心を旅している
私を目覚めさせないで
唇の動きひとつひとつに
恋を感じているから
突然ひざまずくあなた
アルマースの指輪
時間のはざまを旅している
私を目覚めさせないで
今だけの光ひとつひとつに
恋を封じ込めるから




