427/866
ソウルメイト
返しそびれたマガジン
本棚の片隅に
外国暮らしに慣れた
君にいつ会える?
月に一度は電話で
声を聞かせてくれた
今では掛けないことが
当たり前になった
散らかしたらそのまま
それでいつも怒られた
ここにいなくても
君はルームメイト
嬉しいことがあるたび
君の顔が浮かんだ
自分のことのように
喜んでくれるはず
ときどき届くラブレター
また字が下手になった
アムステルダムの街の
カードをありがとう
最後のときは君に
愛していると言いにいく
ようやくわかった
君がソウルメイト




