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駅に着いたら
秋色のスライドショー
見惚れる前に過ぎてゆく
君の家はどのあたり
駅に着いたら教えてね
空いた車両 見渡せば
心はずむのはなぜだろう
歩いてくる車掌には
いつも通りの光景さ
柿色のホームタウン
懐かしいのは最初だけ
そう言って笑う君に
僕は何も言えなかった
夢のかけらはとうに
あの街に捨ててきた
僕には見えるよ
君があたためてきたまぼろし
秋色のスライドショー
見惚れる前に過ぎてゆく
僕の夢はどのあたり
駅に着いたら教えるよ
電車の窓に映る景色って、もっと見ていたくてもすぐに流れてしまうから寂しいなと思います。




