387/866
PLAYER
波の音が響く
ピッチブラックの海辺
車を止めて見つめ合う
この空気漂わせて
君の手が冷たい
そっとあたためてあげる
優しいねと微笑んで
君がおでこにキスをした
そんな君はどこへいったの
ベッドに座ったとたん
愛していると言わないで
もっとゆっくり始めたい
君だけがいい思いするなんて
愛がない証拠だよ
みんな演じていたの
すべてこのためだったの
どんな色の照明でも
さめる心を止められない
そんな君だと知っていたら
こんなところに来なかった
愛していると言わないで
もっとゆっくり燃やしたい
君にとって特別な人だと
わからせてからにして
愛していると言うのなら
もっと態度で示してよ
君だけがいい思いするなん
愛じゃない証拠だよ
でも確かに優しかったの
朝陽のベールのように




