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La poesia  作者: roman
301~400 映画に夢中だった頃
366/866

湖の記憶

汽車の窓辺にひとり

ダージリンの香りの中

白い煙が空へと

のぼってゆくのを見ていた


ブラウンの牛の群れ

草原を歩いている

その向こうでサファイアの

海がしだいに開けていく


うろ覚えのオアシスへ

風とともにつれていって

降りる駅を知らない

あなたが隣にいないから


スーツケースをひいて

老人が入ってくる

緑の風が吹き込む

窓を下ろし腰かけた


一度も目を合わさず

同じ雑誌を開いている

薄れゆく鳥の名を

尋ねる人はもういない


私たち変わっても

あの湖は変わらない


うろ覚えのオアシスへ

あの日の風よ つれていって

降りる駅を知らない

あなたをずっと見ていたから

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