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La poesia  作者: roman
301~400 映画に夢中だった頃
349/866

atelier [アトリエ]

小さなアトリエ

誰も来ない花園

小鳥のさえずり

春を告げている


藤棚のテラス

白いテーブル越し

あなたとキスした

遠い記憶


もういないあなたの

描きかけのポートレイト

色が思い出せなくて

永遠にモノクローム


まだ冷たい風

肌を吹いていく

時折あたたかい

緑の予感


庭は季節ごとに

違う顔を見せる

いつも新しい

私になれる


愛をくれた瞳で

見つめてくるポートレイト

映り込んでいた光に

永遠がのぞいていた


いつまでもあなたを

描き続けていたかった

色が思い出せなくて

永遠にモノクローム


涼しげなキャンバスに

これから何を描いてゆこう

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