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La poesia  作者: roman
301~400 映画に夢中だった頃
335/866

スケッチブック

秋のにおいが喫いたくて

車の窓を開けた

笑いあった時間が

昨日のことのよう


台風が去った後は

透き通った空になる

君が遠くへ行く日も

こんな夕映えだった


ミュージアムの帰り

古いスケッチブックが

風でめくられ紙芝居

君と丘にのぼった

緑のページで終わってる


最後の日に振り払った

厚い手がいとおしい

凪の海にボートが

ひとつ浮かんでいた


ミュージアムの帰り

誰もいないシートに

愛しているとつぶやいた

まだ幼い頃の

君がそこにいる気がして


いつも素直だった

君がそこにいる気がして

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