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Never Forget
消えゆく銀のコスチューム
かげろうが包んでいた
思いきり駆けてゆけば
愛していると言えたのに
あなたに告げられたとき
すべて壊れる気がした
行かないでと抱きついた
背中はもう決めていた
宇宙のどこかを今も
あなたは旅している
かならず帰ってくると
なげやりに言ったまま
あなたが大切だから
それ以上言えなかった
鋭い目の輝きを
いつまでも忘れないから
途切れた夢の続きを
私は待ち続ける
不確かな約束でも
信じると決めたから
宇宙をいつも見つめて
私は暮らしている
かならず帰ってきてと
やっと言えたときから




