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La poesia  作者: roman
001~100 小さな世界で生きていた頃
33/866

PAINKILLER

春の風が吹いてくる頃

あの症状が出始める

今にも息が止まりそうで

もう何もできないの


引き出しの奥に封じ込めた

君の写真を手にとった

込み上げてくる痛みには

いちばんの薬だから


さよならも言えず

最後の言葉も忘れた

声が遠くなっていくけど

顔だけは忘れない


オブラートに包まれた日々

これからも飲み続ける

治ることのない症状を

ただ抑えるだけでも


いつか効かなくなるまで

別の薬は探さない

あの安らぎと興奮は

簡単には手放せない


さよならも言えず

最初の言葉も忘れた

景色がかすんでゆくけど

顔だけは忘れない


さよならも言えず

最後の言葉も忘れた

声が遠くなっていくけど

顔だけは忘れない

死ぬまで忘れない

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